■「導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ ZSシリーズ」の特長
1. 大電流化の実現で、 ECUの小型化、 軽量化に貢献
従来品では製品サイズが最大で直径10mm x 高さ10.2mmであり、100~200Aの大電流化への対応は困難だった。本製品は独自の新規構造とポリマー含浸工法を採用することで、直径10mm x 高さ16.5mmの形状でコンデンサの内部抵抗値の低減を図り、従来品比2.5倍の大電流化を実現した。これにより、ECUの小型化、軽量化に貢献する。
→ 電流値:63V、3500mA パナソニック従来品(※2)比 2.5倍
2. 大容量化により、 ECUの小型化、 軽量化に貢献
独自の電極箔材料技術と新規構造設計により、電極箔の面積を拡大することで、従来品比約1.8倍の大容量化を実現した。これにより、コンデンサの使用員数を削減し、基板の省スペース化を図ることが可能となるため、ECUの小型化、軽量化に貢献する。
→ 容量値:63V、 150uF パナソニック従来品(※2)比 約1.8倍
3. 耐振動性に優れ、 実装工程での耐振動補強が不要で、 顧客の工程の合理化に貢献
従来、基板実装工程では振動性能を確保するために、非耐振動部品を使用する場合は、ボンディング(接着剤)で部品を固定する振動補強が必要だった。本製品は、振動加速度30Gを実現しており振動補強が不要で、顧客の工程の合理化に貢献する。
→ 振動加速度:30G パナソニック従来品(※2)比 約3倍
※2:パナソニック従来品(ZCシリーズ):
電流値(63V、 1400mA)、 容量値(63V、 82uF)、 振動加速度(約10G)
■用途
HEV、 PHEV、 EV、 ガソリン車の車載アプリケーション
モータ機能付発電機(ISG)、 電動パワーステアリング(EPS)、 オイルポンプECU、 ウォーターポンプECU、 トランスミッションECU、 ラジエーターファンコントロール(FRC)など
■販売地域:グローバル
[1] 48Vシステム
車載電源の48V化によって、 搭載するリチウムイオン電池も駆動用モータも小型軽量化でき、 航続時の低燃費に大きく貢献するシステム。 マイルドハイブリッド車に搭載される。
[2] 機電一体化
機械駆動部分とECU(電子制御ユニット)を一体化すること。 従来は機械駆動部分とECUは離れて配線で結ばれていたが、 制御の高精度化、 設置場所の自由度向上、 省線化などの目的で導入が進んでいる。