また日本の消費税にあたる税金も州によって違う。
たとえば、カリフォルニア州では、州税が7.25%、地方税平均が1.29%でトータル8.54%の税金がかかる。ロサンゼルスでは合計9.55%の税金がかかる。
さて、北米トヨタの2018-2019年の新車MSRPのリストを見てみよう。
アメリカでもっとも手軽に安く手に入れられる新車は、ヤリス・セダン。
む? ヤリス(ヴィッツ)にセダンなんてあったっけ? と思ったあなたは、鋭い。
アメリカで販売されているヤリス・セダンは、マツダ・デミオベースのOEM車で、マツダが東南亜細亜市場などに投入しているデミオ・セダンをベースに、グリルやバンパー、ヘッドライトなどをトヨタ専用デザインで仕立て直したモデルだ。エンジンは1.5ℓ直4ガソリン、トランスミッションは6MTと6ATだ。
価格は1万5450ドル=171万円
である。ちなみに6MTと6ATの価格差は100ドル(11100円)6ATの方が高い。
では、アメリカで販売されているトヨタ車で最も高価なモデルはなんだろう? その前に、日本でも売っているモデルも見てみよう。
86はアメリカでいくらするのか、といえば
86(6MT)
2万6455ドル=294万円がベース価格だ。
日本国内価格は、最もベーシックなGグレード(6MT)で262万3320円。北米の294万円には消費税が含まれていないから、消費税分(たとえば、8%として)、消費税込みだと317万5200円となる。ご存知のとおり、86は、スバル生産(群馬製作所)だから、アメリカへは完成車関税として2.5%がかけられてる。だからアメリカでの価格の方が高いのだ。
では、燃料電池車(FCEV)のMIRAIのアメリカでの価格は?
MIRAIのアメリカでのMSRPは5万8365ドル(約648万円)だ。日本国内価格は723万6000円。装備等が違うが、関税と消費税を考えれば、日米の価格差はほぼないと言える。
では、アメリカで販売されているトヨタ・ブランドのクルマでもっとも高価なのは?
さて、では、アメリカで販売されているトヨタ・ブランドのクルマでもっともプライスタグが重いモデルはなんだろう?
陸の王者、ランドクルーザー 8万4765ドル=約941万円
である。
5.7ℓV8DOHC
最高出力:381hp/5600rpm
最大トルク:544Nm/3600
8速AT
のスペックでアメリカではモノグレードのようだ。
日本国内価格は、もっとも豪華なグレードのZXで684万7200円。北米の5.7ℓV8に対して、日本仕様は、4.6ℓV8だからエンジンも違うわけだ。
というわけで、アメリカでもっとも高価なトヨタ車は、
ランドクルーザーでした。