シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1995cc
内径×行程 84.0mm×90.0mm
圧縮比 10.0
最高出力 206kW/5200rpm
最大トルク 400Nm/2250rpm
給気方式 ターボチャージャー
ブロック材 SOHC
ヘッド材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In/○
新型ジュリアのスタンダード・グレードが積むエンジンは、新開発の2.0ℓ直列4気筒直噴ターボだ。FCAにおいてはGME(グローバル・ミディアム・エンジン)のシリーズであり、イタリア側ではGiorgioプラットフォーム採用車に、アメリカ側ではHurricaneプラットフォーム採用車に搭載される。
久しぶりの縦置きFRアルファのエンジンだから、もちろんあらゆる点が新しいわけだが、注目なのはUniAirを採用したことだ。0.9ℓTwinAirエンジン、1.4ℓMultiAirエンジンなど、UniAirを使った可変動弁機構をフィアットクライスラーは好んで使うが、この2.0ℓも例外ではない。UniAirは、FPT(フィアット・パワートレーン・テクノロジー)とシェフラーが共同開発した排気側のカムシャフトの回転で作った油圧を利用したユニークな可変バルブタイミング&リフト機構で、FCAのエンジンに搭載される際には“Multiair”の名称が冠される。
吸気側のバルブはカム駆動ではないので、カムは1本。ゆえにSOHCエンジンである。ターボチャージャーは電動ウェイストゲート付きのツインスクロール式。ブロックはアルミ合金製で鋳鉄ライナーを鋳込んでいる。直噴インジェクターはセンターレイアウトで最大噴射圧は、20MPa(200bar)と発表されている。