また、溶解炉の増強による溶解能力の向上に伴い、付随する砂型造形の生産ラインが将来的に不足する見込みのため、2018年11月には同1ラインの増設を予定しており、これら一連の設備導入によって生産能力の大幅増強を実現する。
鋳造工程の生産量増加に対応するため、品質保証体制の強化として、ヘキサゴン・メトロジー株式会社製のアーム型非接触三次元測定機『ROMER Absolute Arm 7325SI』を導入した。本機はポータブルタイプであり、鋳造工程内での測定が可能で、鋳造品の形状測の効率向上や品質向上が見込まれる。
JMCで初めて導入する低圧鋳造設備は、同社仕様にカスタマイズしたものであり、高品質な鋳造品を製造できることが特徴。JMCは、これまでも耐熱マグネシウム合金を材料とする難易度の高い製造に取り組んできたが、本設備の導入によって製造時の歩留まりが改善され、品質の高い鋳造品を安定して提供することが可能になる。
また、アルミニウム合金の製造においても、自動車のシリンダーブロックやシリンダーヘッド、足回り部品等の重要保安部品、航空分野で求められる高品質の鋳造品が、従来よりも容易に製造できるようになる。
JMCは本設備の導入によって、これまで以上に高付加価値を創造し、試作・少量量産の分野における確固たる地位の確立に取り組んでいく。