じゃ、一般道75カ所のオービスが全部Hシステムである北海道は一体、どうするつもりなんだろう。積雪や凍結の多い地域的事情からループコイルを使うのは難しい状況だし、今さら信頼性に数々の疑念を持たれているレーダー式に代替えするわけにも行かない。なにしろ、北海道の幹線道路は直線が多く、交通量も少なく、その分、スピードが出しやすいため、特に観光シーズンはスピード取り締まりのかき入れ時、ということを考えれば、本土のようにただ撤去すればいいというわけには行かないのだ。
そこで、思い当たるふしがある。6月下旬に当サイトで紹介した、北海道の国道36号線で行われている、可搬式レーザーオービス、LSM-100の不思議なテストだ。紹介時は、その理由について、警察が今後、レーザー式を速度取り締まりのスタンダードにしようと、未だに何も公開されていないレーザー式の速度測定精度を証明しようとしているのではないか? という推測に終始したが、よく考えてみれば、北海道は絶賛撤去中であるHシステムの宝庫。それこそ「どーにかしないばいけない」状況にある。つまり、このテストは、北海道のHを徐々にレーザー式に代替えし、いずれは全数を、という意図もあるのかもしれない。
それにしても、もし、それが本当だったとしたら、従来はレーダー探知機が有効だったHシステムから、現時点では有効な事前察知アイテムのないレーザー式に変る威力はまた格別。しかも、今までより目立たなくなるとくればこれはもう恐怖としかいいようがない。
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