簡単にいうと、NA1600ccの高回転ユニットから、1400ccターボの低回転モリモリ系にシフトした。
デザインも性能もZC31SからZC32Sは正常進化だった。ZC33Sもキープコンセプトなんだろうけど、大幅に異なる進化。ボディはバレーノ系の軽量シャシーをベースとして車重はなんと80kgダウンの970kg。エンジンもターボ化して少し異なるキャラを目指したような印象を受ける。
とはいえ、すべては走りの性能の底上げのため。すでに試乗会やショップデモカーにもたっぷりと乗せていただいている。なかにはタイムアタックドライバーを加茂にゆだねるという強心臓なお店もあり、サーキットもかなり走ることができている。そこから感じたのは「こりゃ、とんでもないクルマだ」ということ。
どうとんでもないかというと、まずはサス。
煮詰められた足まわりは先代からの流れを感じるが、すごくハイレベルにまとまっている。ハンドリングがアンダーステアっぽくなく、スルスルと曲がる感じが極めて「スイフトスポーツっぽい」。この価格帯のクルマでありながら、ハンドリングにスイフト独自のキャラクターが感じられる。
高級車には独特の乗り味があることが多いが、100万円台のクルマにハンドリングのキャラクターがあるのは異例のことではないかと思う。
今回もダンパーはモンローブランド。先代よりも街乗りでのゴツゴツ感は軽減しながら、ワインディングやサーキットでの姿勢変化は少なくなったように感じられる。これには今回初採用のコンチネンタル製タイヤも効いていることだろう。
編集部ではZC33Sを導入し、これから徐々にチューニングしつつ、サーキットを走らせる予定。コストパフォーマンスに優れ、今一番遊べる素材のスイフトスポーツで、どんな楽しみ方があるのかを、提案する予定!!
次回は新車の慣らしとオイル交換から。