ジュリアのSuperとベースモデルは200ps仕様のエンジンを積むが、ステルヴィオは、ジュリアの上級仕様(Veloce=ヴェローチェ)が積む280ps版を載せる。年内導入予定の最上級グレードのステルヴィオ・クワドリフォリオには、ジュリアのクワドリフォリオと同じ、510psの2.9ℓV6ターボが搭載される。
さて、ステルヴィオのFirst Editionが搭載するエンジンは、久しぶりの縦置きFRアルファのエンジンだから、もちろんあらゆる点が新しいわけだが、注目なのはUniAirを採用したことだ。0.9ℓTwinAirエンジン、1.4ℓMultiAirエンジンなど、UniAirを使った可変動弁機構をフィアットクライスラーは好んで使うが、この2.0ℓも例外ではない。
ターボチャージャーは電動ウェイストゲート付きのツインスクロール式。ブロックはアルミ合金製で鋳鉄ライナーを鋳込んでいる。直噴インジェクターはセンターレイアウトで最大噴射圧は、20MPa(200bar)と発表されている。ターボチャージャーはハネウェル製のようだ。
ボア×ストロークは、84.0×90.0mmと現代のトレンドに沿ったロングストローク。圧縮比は10.0である。
組み合わせるトランスミッションは、ZF製8HP。これも定評のあるトランスミッションだけに、変速のスムーズさ、変速タイムの速さは一級品だ。
アルファ ロメオ・ステルヴィオFirst Edition
エンジン
エンジン形式:直列4気筒SOHCターボ
エンジン型式:55273835
排気量:1995cc
ボア×ストローク:84.0×90.0mm
圧縮比:10.0
最高出力:280ps(206kW)/5250rpm
最大トルク:400Nm/2250rpm
燃料供給:筒内燃料直接噴射
ブロック材:アルミ合金
バルブ駆動方式:ロッカーアーム