REPORT●栗栖国安(KURISU Kuniyasu) PHOTO●村岡力(MURAOKA Chikara)
5日から6日の2日間に渡るエビスサーキット東コースを貸し切っての走行会では、とにかく中国のライダーたちが目一杯走り込んでいたのが印象的。香港、マカオにはクローズドサーキットがない。そのためか中国のライダーたちは寸暇を惜しんでコースへと飛び出していく。「そんなに走り続けていたら疲れちゃうんじゃないの?」と心配になるほど精力的に走り込んでいた。
対する日本チーム(?)は、忠さんことSP忠男の鈴木忠男さん、荘利光さん、江崎正さん、毛利良一さん、酒井清孝さんら元ワークスライダーはじめ約30名が、休み休み走行を楽しんだ。
昨年の走行会では、日本側が250から1000ccの個人車両を持ち込みなんとか走ったという感じだったが、今年は元スズキワークスライダーで現在JSB1000に参戦している加賀山就臣選手率いるチームカガヤマによって、20台のGSX-R150が用意された。昨年のスズキアジアンチャレンジに使用していたマシンで、すべてレース仕様車である。レーサーといっても4サイクルシングルの150ccマシンは強大なパワーを発生するわけじゃなく、しかも軽量なので思い切り全開走行ができる。そういう意味では、中国のライダーだけでなく、還暦を過ぎた日本のライダーにとっても気軽にサーキット走行を楽しむことができた。
年齢はさておき、少なくともバイクはイコールコンディションとなったので、最終日の締めとして日中合同チームでの耐久レースが行われた。中国人2名、日本人1名の3名がチームを組み、5周で交代するというスタイルのレースである。
遊び要素が大きいレースだが、レースとなるとやはり熱くなる。一斉にスタートした20台のGSX-R150は、随所で激しいバトルが展開。応援も白熱した。しかしゴール後はみなが笑顔で、盛んに写真を撮り合っていた。
6日夜には宿泊先の土湯温泉『山水荘』で親睦会、表彰式が行われ、総勢100名の酒の席は大いに盛り上がったのである。
パドックには、HYDO、KUSHITANIなど4店舗がブースを出展。
最終日の夜には表彰式を兼ねた盛大な宴会が行われ、日中の親睦が図られた。
地元の福島テレビも取材に訪れ、「消費型観光から体験型観光へ」と題してその日の夜のニュースに取り上げられた。