具体的には、参加した5名の農家の方々が管理するビニールハウスにLoRaWAN対応の環境センサーを設置し、各センサーが収集した温度、湿度、気圧、照度、二酸化炭素濃度、土壌温度、土壌水分の7種類のデータをクラウドに集約することで、場所を問わずリアルタイムな栽培環境の監視および履歴情報のデータ化ができるようになった。LoRaWANとは、低消費電力、長距離通信を特徴とするLPWA(Low Power Wide Area)通信方式のひとつで、無線局免許が不要となる920MHz帯を利用する無線通信規格。これにより、温度をもとにした換気の実施や土壌水分の推移をもとにした水やりの回数の削減等の成果が見られた。また、委託業務の期間終了後も西菱電機と伊丹市農業青年研究会で協力し、トマトを対象とした検証を進めている。