間もなくフルモデルチェンジと噂されているスズキ・ジムニー。詳細は明らかになっていないが、搭載するエンジンは、現行のK6A型から0.66ℓ直列3気筒のR06Aエンジンに変更になるだろう。R06A型とはどんなエンジンなのだろうか?

R06Aエンジンとはどんなエンジンか?

現行三代目スズキ・ジムニーを新車で買うなら今がラストチャンス! 新型四代目は7月上旬デビュースズキ・ジムニーのフルモデルチェンジで、ほぼ四半世紀スズキの軽を支えてきた名機K6Aが姿を消すスズキ・ジムニー、直結四駆の威力 両極端のAWDを両極端の路面で試す ジムニー vs マツダ・デミオ
現行ジムニーのメーター。エンジンのレッドゾーンは7000rpmから。

 現行ジムニーが搭載するK6Aエンジンは、1994年登場の古参ユニットだが、間もなく登場する新型ジムニーには、現在のスズキの軽の主力ユニットであるR06A型が搭載されるだろう。R06A型は2010年に登場したエンジンで、K6A型から一変してロングストローク化されている。




ボア×ストローク


K6A型:68.0×60.4mm S/B比=0.888


R06A型:64.0×68.2mm S/B比=1.066




 となる。S/B比とはストロークをボア径で割った数値だ。


 K6A型と比べるとロングストローク化されたと言っても、最新のホンダS07B型のボア×ストローク:60.0×77.6mm S/B比1.293と比べると常識的な数値である。

R06A型(T/C)


エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ


エンジン型式:R06A


排気量:658cc


ボア×ストローク:64.0×68.2mm


圧縮比:9.1


最高出力:47kW(64ps)/6000rpm


最大トルク:95Nm/3000rpm


過給:ターボチャージャー(インタークーラー付)


燃料供給:PFI(ポート噴射)


可変バルブタイミング:In


カム駆動方式:ダイレクト


シリンダーブロック:アルミ合金製

 圧縮比もNAで11.0、ターボで9.1とK6Aから高圧縮比化された。


 エンジンブロックを強化し、ディープスカートを採用。骨格を鍛えたうえで、ピストン、コンロッドを大幅に軽量化。クランクジャーナルも狭幅化した。高剛性と軽量化の結果、エンジンの不快な音を低減している。




 バルブ駆動方式は、もちろんDOHC4バルブで、カム駆動はロッカーアームではなくダイレクト。自然吸気仕様は吸排気にVVT(可変バルブタイミング機構)が付く。ジムニーが搭載するだろう過給仕様は吸気側にVVTが付く。

スズキ・エブリイワゴン

 次期ジムニーもフレーム構造+直結式4WDを採用するとなるとエンジンは従来通り縦置きレイアウトを採る。R06Aターボを縦置きとしているのは、エブリイワゴンだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 次期スズキ・ジムニーが搭載するエンジンは? トランスミッションは?R06Aエンジン