摩擦撹拌接合を用いているのかなと思ったら「アルミはさみスポット溶接」と記載されている。スポット溶接。一体どのような接合方法なのかを担当エンジニア氏にうかがってみた。
すると、ボタンのような鋼材を接合部に用意、鋼材とこのボタン鋼材でアルミ材をはさみながらスポット溶接で接合するという。アルミ材にはあらかじめ穴が開けてあり、鋼材同士がくっついているから異種接合の難しさはない。アルミ〜鋼間の腐蝕については、アルミ側にカチオン塗装を施すことで回避している。
──と納得しそうになったときにはたと気がついた。ボタンと反対側は管ではないか。ナゲットが直接接合部を挟み込めないはず。どうやっているんですか──と問うたら、管の向こう側からナゲットを当てているという。そんなんでくっつくんですか!? くっつくそうだ。
コストに生産設備と課題はあるが、従来比で30%もの軽量化は魅力の一言。ぜひ、市販化したアルミはさみスポット溶接の威力を試してみたい。