今回の試作品は、現在市販車のバンパーレインフォースメントをSTAF部材(高強度な連続異形閉断面構造)に置き換え、静的フルラップ試験で、アッセンブリー剛性同等で23%の軽量化を図った。
重量は、バンパーレインフォースメントで4.1kg→2.9kgへ、アッセンブリーとして7.1kg→5.5kgへ軽量化できた。板厚は、1.6/1.8mm→1.2mmにできた。これは、静的フルラップ試験で市販部材とほぼ同等の性能を保ちつつ23%の軽量化が見込めるということだ。
コストではライバルとなるアルミ合金に対して大きなアドバンテージがあるが、重量はアルミ合金と同等というわけにはさすがにいかない。しかし、現在でもすでに1.2倍程度までに重量を抑える軽量化はできているという。
STAFは、将来的にはAピラー、さらにはスペースフレーム構造などにも使える技術だ。しかし、まずはバンパーレインフォースメントなどからの採用を狙っているわけだ。