そこでZMPは、自動運転をリアルワールドのサービスへ結実させる取り組みを進めている。その一つが、昨年10月に発表したラストワンマイル無人宅配サービス「キャリロデリバリー」だ。
「キャリロデリバリー」は、360度認識を可能にするレーザーレーダーおよびカメラと、6km/hでの走行が可能な6輪タイヤとモーター、2km程度の荷物を積載できるボックスが一体となった宅配ロボット。
現在は「銀のさら」との提携による宅配寿司デリバリーなど実証実験を行っており、今後は「カテゴリー区分の明確化に向けた政府へのロビー活動も含め、サービスの事業化を進めていく」計画。
また、ADAS開発用の新たなステレオカメラ「ロボビジョン3」を初公開。最大測定距離150m、水平視野角100°のレンズとソニー製車載向け高感度CMOSイメージセンサー・IMX390を採用しており、「トンネル出口での白飛びとLED信号機でのフリッカーをいずれもハードウェアで抑制した」という。
そのほか、1人乗りEVのトヨタ・コムスをベースにLiDARなどを搭載したADAS開発用プラットフォーム「ロボカーMV」なども展示。走行データを容易に取得・利用することで、短時間かつ低コストでADAS関連製品を開発できることをアピールしていた。