プレゼンテーション後の質疑応答では、前田理事長が「30年前はMTとATしかなかったが、現在は駆動システムの種類が増えており、個社で全部を研究するのは非常に辛い。個社ではそれぞれの得意分野で製品開発に専念してもらい、TRAMIは基礎を共同で研究する」と述べており、これが現在の駆動系開発を取り巻く困難な状況とTRAMI発足の主目的、またTRAMIが担う協調領域、個社間で争う競争領域を最も端的に示しているものと思われる。
海外メーカーの駆動システムが国内メーカーでも採用例が増えている中、日本の駆動システムが性能・採用実績の両面において国内外で今後巻き返していくのに、TRAMIの活動がどのように貢献していくのか、注目したい。
TRAMIの組合員企業は下記の通り(五十音順)。
アイシン・エイ・ダブリュ
いすゞ自動車
ジヤトコ
スズキ
SUBARU
ダイハツ工業
トヨタ自動車
日産自動車
本田技術研究所
マツダ
三菱自動車工業