東レは、インド現地法人の「Toray Industries (India) Private Limited (略称:TID)」において、耐熱性や耐薬品性、機械強度等において優れ、自動車の電装部品や電気・電子用コネクター等に使われるナイロン樹脂及びPBT樹脂コンパウンド生産設備の新設を決定した

年率6%の高い成長が見込まれるインドは、近年の所得水準向上に伴って自動車や家電等、高級品や高付加価値品の需要が拡大している。中でも自動車市場は2025年に向けて年率7%と大きく伸びるという試算もあり、自動車用途のエンジニアリングプラスチックの需要拡大が見込まれる。さらに近年の環境規制強化の流れにより、自動車用途を中心に顧客要求特性の高度化が進み、東レが得意とする高機能素材のニーズが高まると予想される。




今回の拠点新設は、その動きに対応するもので、現地生産による安定供給とリードタイム短縮、在庫・デリバリー、現地開発力等の機能を強化することが目的。自動車用部品、家電用部品など、今後拡大が期待されるインドでのエンジニアリングプラスチック需要をいち早く確実に取り込み、インドでの一層の事業拡大を目指す考えだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 東レ、インドに樹脂コンパウンド拠点を新設