国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第174回会合において、自動で車線変更を行う自動ハンドル操作に関する国際基準が新たに成立した。また、WP29傘下に設置されている自動運転分科会においては、レベル4も想定した非常に高度な自動運転車の認証方法について、検討を開始することが合意された。

1.自動運転車に関する国際基準の成立


高速道路において運転者の操作を起点として自動で車線変更を行うことを可能とするための自動ハンドル操作に関する国際基準が全会一致で成立した。


本基準の策定にあたっては、日本はドイツとともに議論を主導してきた。本基準においては、システムの状態を運転者に示すこと、運転者のハンドル操作を優先すること、車線変更する先の車線の後方接近車両と自車との車間距離が十分でない場合は自動車線変更を開始しないこと等が規定されている。


本基準は本年10月頃に発効する見込みであり、日本も関係法令を改正し採用する予定。


 


2.自動運転車の認証方法の検討の開始


WP29傘下に設置されている自動運転分科会においては、日本は英国とともに議論を主導している。今般、レベル4も想定した非常に高度な自動運転車の認証においては、従来の物理的な試験に加え、自動車メーカーによるシミュレーション等の確認及び実走行試験の実施の必要性が合意され、タスクフォースを設置して詳細な検討を進めることが合意された。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 国土交通省:自動で車線変更を行う自動ハンドル操作に関する国際基準が新たに成立