当試験は北見市では1985年に初めて実施、1997年より場所を現在の農道離着陸場に移し今年で33回目。離着陸場を活用した全長約1000メートルの圧雪コースの中には、アイスバーン、シャーベット路、くぼ地なども配置され、パワートレインやブレーキの性能テストのほか、さまざまな路面状況における走行試験、車両に付着する氷雪の影響確認試験、脱出試験、エンジン始動試験などの試験を実施する。加えて、市街地や峠などでの公道試験も行い、長い日は1日で約300kmを走破する。
北見市は、低気温ながら比較的降雪が少なく安定した試験環境を確保できる自然条件に加え、十分な広さのある試験場、高度な造成技術を持つ地元業者、近隣に技術者のための宿泊施設や病院、UDトラックスの販売店など、試験に必要な要素がすべてそろっている。UDトラックス車両実験部マネージャーの渡邉博は、「当社が北見市で寒地試験を継続して行うことができるのは、北見市および地域の皆さま、販売会社のご協力・ご支援があってのことです。この関係が今後も末永く続けられるよう引き続き連携をとっていきます」と語っている。
UDトラックスは、寒地走行試験の様子を記録した映像を近日中に公開する予定。