ブロックチェーンを搭載したプラットフォームによる追跡は、最初はドバイのすべての車を対象に開始される。次の段階で、アラブ首長国連邦のすべての車が対象となり、主権国家間で車両情報が効果的に統合されることになる。
道路交通局は、このシステムが2020年に始動すると発表している。
道路交通局の会長Mattar Al Tayer氏は、「政府による新たなブロックチェーンシステムが、世界で初めてとなるサービスを提供し、自動車市場及び、自動車業界全体の発展に貢献できるよう願っている。」と語った。
「ブロックチェーンはビジネスネットワーク全体に透過的な記録を提供し、各車両のバイヤーとセラーにその車両がライフサイクルのどの位置にあるかを追跡することができる。 プラットフォームは、自動車メーカー、ディーラー、規制当局、保険会社、バイヤー、売り手、ガレージなどの多くの関係者に利益をもたらす。車両取引の透明性と信頼性を提供し、論争の防止とサービスコストの削減を実現する。オーナーシップ、セールス、事故履歴を追跡し、サプライチェーンのためのスマートで効率的なシステムを構築する。」
ドバイの交通局は、米国の多国籍企業の大手IBMと協力して、プロジェクトの戦略について協議していく予定とのこと。Arabian Businessによると、車両追跡プラットフォームに提携する予定の組織・団体は以下の通り。ドバイ税関、警察、経済開発部、連邦基準化計測庁(ESMA)、ID管理局、及び内務省。
このプロジェクトは、ドバイ10Xイニシアチブの活動の一部として提供されている。ドバイ10Xイニシアチブとは、ドバイ政府の事業を世界の他の国より10年先進にすることを目指しているもの。このイニシアチブは、昨年の第5回世界政府サミットでドバイのハムダン皇太子により立ち上げられた。
ドバイ10Xイニシアチブが10年後に向けてUAEを発展させようとするならば、ブロックチェーンは確かに進むべき道であるといえるだろう。
コイン東京[cointokyo]は、ビットコインやイーサリアム、アルトコインなど仮想通貨の総合メディアです。海外・価格・取引所・規制・おすすめ・ICO・将来性など最新情報も満載。