現在、自動車メーカー各社は、それぞれの製品ポートフォリオに含まれる電動モデルの拡充を目指している。その一方でスタートアップ企業が新しいeモビリティのコンセプトを提示し、市場参入にチャレンジしている。バッテリーの内製化に関する判断を含めたボッシュのeモビリティ戦略は、そうしたダイナミックな市場動向を考慮している。ボッシュが目指すのは、電気自動車ビジネスを活性化させ、市場をマスマーケットに発展させること。ボッシュが掲げる目標には、電気自動車のエネルギー効率向上、システムノウハウを生かしパワートレインのすべてのコンポーネントを協調させること、そして標準化された部品の使用によりeモビリティの拡張性を高め、価格面のハードルを下げることが含まれる。車両そのものに加えて、ボッシュは充電インフラのためのソリューション開発にも取り組んでいる。インターネットベースのサービスで、導入されて間もない「system!e」は、電気自動車市場の活性化に大きく寄与する見込みだ。
拡大するバッテリー事業 – コンピテンスセンターが技術開発を受け持ち
技術的には相応の可能性、しかし経済的リスクが過大
ボッシュのノウハウはeモビリティ エコシステムの全体をカバー