現代自動車の第4世代燃料電池自動車となるNEXOは、現代自動車グループが過去20年間にわたり、燃料電池技術を開発してきた成果。NEXOは前世代車と比べ出力が11%、トルクが70lbf・ft(94N・m)以上増加しているほか、加速性能が向上している。また、一充填走行距離が370マイル(595km)で、高速ウォームアップを実現する燃料電池システムにより-20ºF(-29ºC)の低温下でも始動が可能になり、性能が向上している。
ゴアはPEM(プロトン交換膜)燃料電池技術で世界をリードしている。ゴアセレクト メンブレンは要求の厳しい燃料電池自動車アプリケーションの業界標準であり、トヨタ自動車の「MIRAI」や本田技研工業の「クラリティFUEL CELL」などの市販されている燃料電池自動車に採用されている。
ゴアの燃料電池技術は、市販の定置用燃料電池など自動車以外の用途にも広く使用できる技術。 ゴアセレクト メンブレンは、 パナソニック株式会社の家庭用コージェネレーション・システム「エネファーム」に採用されており、長年の使用に対する長期耐久性が実証されている。
温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みが強まる中で、多くの国が乗用自動車だけでなく、バスやトラックなどの商用自動車、フォークリフトなどの特殊自動車で燃料電池/水素技術の使用を促進する方法を探っている。ゴアが1980年代前半に燃料電池業界に参入して以来、ゴアの燃料電池部材はすでに世界各国で数千のアプリケーションに採用されている。