長良川鉄道とヤマト運輸は、2017年11月に、岐阜県関市の関駅と郡上市の美並苅安の区間で、鉄道を利用して乗客と宅急便を混載して運ぶ「客貨混載」の実証実験を行ない、セールスドライバー(SD)の労働環境の改善や環境負荷の軽減などの効果検証、乗客と貨物を混載する際の安全性の確保といった課題への検討を実施した。
実証実験の結果、SDの1日の走行距離を約24km削減し、運転時間の削減や夜間の業務の圧縮により1日あたり約2時間の時間削減効果が得られ、CO2の排出量を抑えることで環境負荷の軽減にも一定の効果が見られた。また、乗客がいる状態であっても、作業の安全性を十分に確保することができたことから、両社は2月21日より、関駅と美並苅安駅間で、本格的な運用を開始することとした。
2.概要
(1)内容
ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(郡上市)間における、宅急便の幹線輸送の一部を長良川鉄道の列車で輸送する。2017年11月の実証実験では、ヤマト運輸の社員が同乗していたが、本格運用にあたっては無人での運用を開始する。
(2)開始日
2018年2月21日(火)
(3)利用する区間・列車
関駅13:16発→美並苅安13:55着(片道のみ)