大和市は地形が平坦な場所が多く、駅からはいずれの市域も比較的短い距離にあるため多くの市民が自転車を利用している。2007 年から、大木哲市長が中心となり、全国でも先駆けて自転車活用に係る様々な取り組みを行なってきた。
例えば、全国で初めて自転車保険付きの自転車運転免許証を市立小学校5年生から私立中学校3年生に交付して話題を呼び、また、自転車利用者が走行時に見やすいよう自転車レーンやナビマークを市内全域の市道に整備を行っている。近年は買い物客等の短時間駐輪が増加し、歩道等に自転車を放置してしまうケースも見受けられる。みんちゅうの導入によって、これら問題の解決になるのではないかという期待がある。
2.今回の取り組みについて
アイキューソフィアが提供する駐輪場シェアサービス「みんちゅう」による駐輪場を実施区域にて開設し、運営を行う。管理面においては、同社が駐輪場の看板設置、放置自転車の処分、トラブル対応を行い、大和市は実施区域内の提携駐輪場で不正駐輪が発生した場合に、市交通安全巡視員による不正駐輪に対する警告、移動、保管作業を実施する。
みんちゅうの活用で、駅周辺のわずかな土地や店舗の空きスペースを駐輪場にすることができ、駅前店舗を利用する際などの短時間駐輪で必要とされる分散型小規模自転車駐車場が可能となる。これにより、自転車利用者が目的地により近い駐輪場を探すことができるようになり、利便性の向上に繋がる。また、駅前の放置自転車が減少することにより、歩行者等にとっても駅周辺が快適な空間となることが期待され、市全体の活性化に貢献できると考えている。