今回、生産現場のデジタル化と自動化に強みを持つシーメンス社製の幅広い製品群と、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、FAを支援するさまざまなシステムソリューションを提供していくため、シーメンス株式会社との協業を開始した。
本協業の第一弾として、シーメンス社製産業用PC「SIMATIC IPC」に、キヤノンの異常監視・録画ソフトウエア“Monitoring Edition”および画像処理ソフトウエア“Vision Edition”をあらかじめインストールし、生産設備への組み込みが可能なFA用システムソリューションとして、2018年3月より順次、国内で販売を開始する。これにより、これまで生産現場では数値データによる収集と分析が主流だったが、映像データと数値データを組み合わせることで分析できる内容が広がり、生産現場の「見える化」を実現する。
また、今後は、シーメンス社製SCADA(※)システム「SIMATIC WinCC」と生産現場の映像データを連携させることにより、さらに広範囲の映像データの活用を可能にするシステムを商品化する予定。
キヤノンは今後も、さまざまなパートナーと協業し、生産現場の自動化と生産性の向上に貢献していくという。
※ Supervisory Control and Data Acquisitionの略。PCの画面上に再現したグラフィカルなアニメーションで、製造設備や生産ラインなどの現場の監視制御や、実績データの管理・分析機能などを提供するシステム。