デジタル技術を駆使した設計、性能試験、メンテナンスに加えて、「インテリジェント・エンジン」は更にエンジン内部と制御システムが密接に関係し、信頼性と経済性の向上につながる。カギとなる3つの特徴は
・コネクティビティ: 機体のエンジン同士、制御システム同士、また地上のカスタマー/整備士などと双方向の情報交換が常時可能となる。
・コンテクスト・アウェア: エンジン近辺及び内部の機器類の状態などを自動的に認識し、人の介入を待たずに自動的に適応する。
・適応: 蓄積された記録や、ネットワーク上の他のエンジンの記録などから最適なパフォーマンスへ自動的に調節する。
ロールス・ロイス カスタマーサービスDominic Horwood氏は同イベントにおいて、
「我々にはこのコンセプトの実現を可能にし得る人材、インフラ、そして技術に恵まれている。このインテリジェント・エンジン コンセプトは現行のエンジン、将来導入予定のUltraFan エンジン、さらには電気ハイブリッドコンセプトエンジンなどを更に効率的にすることができるだろう」
とコメントした。
2017年12月に運用開始したロールス・ロイスR2 データ・ラボが今回のインテリジェント・エンジン コンセプト実現に向けた原動力となる。最新のデータ解析、工業AI、機械学習技術を駆使し、R2 データ・ラボがカスタマーのニーズに応えるさまざまな提案を提供できるだろう。