自動車メディアには出尽くした感のあるテスラ・モデルXの記事。
とはいえ、まだまだ未知の乗り物という認識が一般的であるはず。
果たして昔ながらのクルマ好きが初めてテスラに乗るとどうなるのか?
TEXT&PHOTO:小泉建治(KOIZUMI Kenji)
今さらながらの初ドライブ
自動車専門メディアとしては遅きに失した感があるが、2月上旬に神奈川県大磯にて開催されたJAIA試乗会にて初めてテスラに乗ることができた。今さら生真面目なインプレッション記事を書いてもしかたがないが、せっかく乗ったのに記事にしないのももったいので、昔ながらのクルマ好きのひとりが初めてテスラに乗ったらどう感じるのかを率直に綴ってみることにする。
JAIA試乗会とは、日本の正規インポーターが一堂に会して代表車種を持ち込み、メディアの人間に一斉に試乗させてくれるイベントのこと。事前にリストのなかから希望車種を選び、抽選を経て試乗車種が決まる。希望がすべて通るとは限らないため、取材としての予定は立てにくい。JAIA試乗会で本気の取材をかける場合もあるが、今回は自分が好きな、あるいは乗ったことのない車種に絞って希望を出した。
果たして当たった試乗車は、シボレー・カマロ、ロータス・エヴォーラ、ロータス・エリーゼ、ポルシェ718ボクスター、アストンマーティンDB11、そしてテスラ・モデルXだった。モデルX以外がことごとくスポーツカーであることからも、なんとなく筆者の嗜好がわかっていただけるかと思う。
旧来のクルマ好きは相手にしていない!
テスラだけの世界観が、新しい顧客層を惹きつける
Specifications
テスラ・モデルX P100D
全長×全幅×全高:5037×2070×1680mm 車両重量:2487kg フロントモーター最高出力:262ps リヤモーター最高出力:510ps システムモーター最高出力:611ps 最大トルク:967Nm 駆動方式:AWD 価格:1718万2000円