その中でも注目すべきは、650ps&850Nmを誇る4リッターV8ツインターボを活かすために採用された最新のシャシー性能にほかならない。ランボルギーニは、ウルスに極上のスポーツ性能まで網羅させるべく、“4ホイール・ステアリング”と“アクティブ・トルク・ベクタリング”を採用、例え背の高いSUVであってもコーナリング性能は妥協できない姿勢を見せている。
こうした“ヴァーチャル・ホイールベース”は、確かに他車でも見られる最新のアプローチだが、ランボルギーニが特徴的なのは、状況に応じて最大600㎜もの最小回転半径に差を持たせていることだろう。リヤステアリングの最大角も+/−3.0度と大きく、その気になれば、ドリフトコントロールも容易にできるようセッティングされている。しかもランボルギーニとしては初採用となる電気機械式のアクティブ・ロール・スタビライゼーション・システムを与えている点も見逃せない。これにより、如何なる状況においても高い応答性と揺れ(ロールも含む)の低減を実現している。
そのうえで、足まわりには、アダプティブ・エアサスペンションによって快適性を常に維持し、ブレーキにもカーボンセラミックディスクを与えるなど、その手法は、もはやフラッグシップのアヴェンタドールSと同等といっても良いくらいだ。いや、正確に言うならそれ以上かもしれない。
【詳細レポート】ランボルギーニ ウルス【動画】ウルスの全天候 事前テスト【動画】ウルス ”コルサ”モード(サーキットモード)【動画】ウルス ”オフロード”モード(TERRA)【動画】ウルス"雪上”モード(NEVE)【動画】ウルス”砂漠”モード(SABBIA)