豊田合成は、乗用車より事故が重大化しやすいトラックの事故防止に貢献することを目指し、ドライバーの脇見・居眠りを検知して警報する後付けのハンドルの販売を始める。

本製品は「カメラ付きハンドル」と専用アプリを搭載した「スマートフォン」(スマホ)で構成。カメラを運転手の顔に近いハンドルに搭載することで高い検知精度を実現、一定時間(約1秒)以上、目を閉じていたり視線を前方から外したりするとスマホの警報音で注意を促す。TGロジスティクスのトラック15台に搭載して延べ10万km以上の実証実験を実施、事故の危険性が高まる2秒以上の脇見が減るなど一定の効果を確認している。スマホの通信機能を使って運行管理者へドライバーの状態や車両情報をリアルタイムで送信し、事故防止につなげることもできる。既存のハンドルと交換する後付け製品であるため、現在使用されているトラックで活用できるのが特長。




今後、豊田合成のグループ会社であるTGロジスティクスへの販売を皮切りに、販売先を順次拡大していく予定。




同社はハンドルにドライバーとクルマの接点(HMI:ヒューマン・マシン・インターフェイスの略。人と機械(クルマ)が情報のやり取りをするための装置)としての様々な機能を統合していくことで、より安全で快適なクルマ社会の実現に貢献していく。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 豊田合成:「トラック向け脇見・居眠り警報ハンドル」の販売を開始