1月初旬にSUBARUさんから『SUBARU テックツアー第8弾 SGP×AWD 雪上公道試乗会』の案内が届いた。


最新のSUBARU GLOBALPLATFORM(SGP)そして、シンメトリカルAWDを採用するモデルで青森市内から八甲田エリア、安比高原スキー場までをSUBARU XV とインプレッサSPORTで走破できる、というプログラムだ。


初心者ドライバーでも安心して乗れるクルマ、そして安全なクルマを探す旅へ! いざ青森!




Report&Photo:Naco NAMAE

雪上や氷上試乗、というとたいていがクローズドのコースで行なわれるため、公道、しかも青森から岩手を縦断というコース設定に「絶対行きたい!」と、ほかの編集部員を牽制しまくって無事に参加権を獲得。


初心者ドライバーでも安心して乗れるクルマ、そして安全なクルマを探す旅へ! いざ青森!

今回は「初心者」そして「女性」という目線で

試乗車として準備されたのは、XV(1.6 i - L EyeSight/2.0 i - L EyeSight/2.0 i - S EyeSight)そして、インプレッサSPORT(2.0 i - L EyeSight/2.0 i - S EyeSight)、インプレッサG4(2.0 i - L EyeSight/2.0 i - S EyeSight)の3車種7グレード。




そのなかから、XVとインプレッサ(SPORTかG4)各1台、2車種の試乗ができる。


厳選なる抽選(紐つきアメちゃん方式)により、我がMotorFan illustrated編集部(毎月15日発売です!)の試乗車は、SUBARU XV(2.0i-L EyeSight/サンシャイン・オレンジ) とインプレッサSPORT(2.0i-S EyeSight/クォーツブルー・パール)に決定。




乗り換えポイントの昼食会場まではXV、乗り換えて安比までインプレッサSPORTという順番で試乗することになった。




ちなみに私、運転は大好きなのですが上手ではありません。もっと言えば、雪上を走ったのは5年以上も前の話。マイカーを手放したこともあって、自分でハンドルを握ることすらもとんとご無沙汰なのです。諸事情により一番近々に運転したのは、昨年の11月にSUGOサーキットでトラクターヘッドを運転したくらい(クルマ雑誌の編集部に身を置いているクセにどうなんだろう、と日々自問自答中)。

すごい雪壁。この状況で運転するのは久々……

そんな私の試乗記なので、基本は日記のようなものです。私のように「運転苦手だなぁ」って思っているかたが、「運転が苦手だって思っているの私(僕)だけじゃないんだ」とか思って読んでいただけたら幸い。さらに初心者のかたがXVやインプレッサSPORTを検討していて、購入する際のほんのちょ~っとした参考にしていただけたら、とってもうれしいです。




クルマの購入は、とても大きなお買い物ですからね! いろんな情報を調べるなかで、たまには運転が苦手な人のレビューがあってもいい……ということにしてください!


クルマに詳しいかたや運転技術に自信のあるかたは「クルマ雑誌の編集してるクセに」と笑い飛ばして、一緒に試乗会へ行った編集部員の記事へGOGO!




さて、コースは前述したように青森市内から安比高原スキー場まで、全長約185キロの道のり。


私は編集長・スズキと同乗だったので、約半分ほどステアリングを握りました。




いまだから白状すると、運転したくなかったのです。もっと白状するならば、じつは運転する気がなかったのです。久々すぎて怖いし、試乗車をぶつけでもしたら大変だし(何もなかったから書けますが……)。特にいままで私はSUVを自己所有したことがないので、その部分に対しても不安感は拭えません。




でも、編集長にも先輩・小泉にも『乗らないなんてありえない! ちゃんと運転しろ~!』と言われ、ステアリングを握る羽目に(こんなことを書くと、そんな奴が乗ったのかっ? とSUBARUの方がさぞ肝を冷やすこととなりますね……申し訳ありません!)。

まずはXV!

試乗コースは『天は我々を見放した……』のセリフ(映画:八甲田山)でも有名な、まさに八甲田山雪中行軍の場所。途中、碑があります。そこまでは、編集長の運転。


その道中、ちょっと寄り道して、SUBARUさんオススメの酸ヶ湯温泉へ立ち寄り。

お風呂上がり、もう笑うしかない……

うっれし~な~、運転前に温泉に浸かってリラックスだ……って堂々と入ったら……あれ? 入るところ間違えた!? コッチは、こ、混浴やんけ~っ!


すぐに鼻まで入泉、潜水艦にでもなった気持ちで潜伏し、湯気にまみれて誰にも見つからず脱出することに成功!


試乗する前から、超緊張・サバイヴ感満載。




前段が長くなり申し訳ありません。そんな間抜けな話はどうでもよく、ドライバー交代です。雪中行軍の碑を見て交代、と思っていたら、雪深すぎて碑は見られず。残念。

まずはシートを合わせないと

ドライバーズシートへ座ると、まずはそのフィット感に驚きます。


私の身長は164センチ。身長は普通だと思いますが、少し手が長め(残念ながら脚は普通)。




目線が高いSUVならでは、そして視界良好な車体で、ミラーもシートもステアリングも、すぐにジャストな位置に合わせることができました。


ここ、私にとっては結構重要なポイント。


私は、自分の体格とクルマが合っていない=自分の視野に対して死角が多い、と常々思っているので、ポジションが合わせずらいと少々構える。


そして、一所懸命ベストなポジションを探そうと四苦八苦して、結果なかなか決まらない、となるのです。


今回は、シートからミラー、ステアリングがスッと決まって、気持ちがいいほど。


体格に対して大きすぎるかな、と思っていたので驚きました。


諸元表を見てみると、4465×1800×1550mm(全長×全幅×全高)。なるほど、見た目より意外やコンパクトなんですね。


試乗車に装着されるタイヤはブリヂストンのBLIZZAK VRX2(ブリザック ヴィ アール エックス ツー)。XV 2.0i-L EyeSightのタイヤサイズは225/60R17(2.0i-S は225/55R18)。




四輪駆動の素晴らしい性能を持つSUBARU、そして北海道・北東北主要5都市での装着率がナンバーワン・2台に1台がブリザック、というほど、雪道への信頼性が厚いブリヂストンタイヤを揃えられたら、言い訳できないですね。はい。




シートポジションも調整できたし、じゃあ、行きますか。


ソロソロとアクセルを踏み始める……

試乗日の1月19日は本当にいいお天気でした!

ドライバーズシートへ座ると、まずはそのフィット感に驚きます。


私の身長は164センチ。身長は普通だと思いますが、少し手が長め(残念ながら脚は普通)。




目線が高いSUVならでは、そして視界良好な車体で、ミラーもシートもステアリングも、すぐにジャストな位置に合わせることができました。


ここ、私にとっては結構重要なポイント。


私は、自分の体格とクルマが合っていない=自分の視野に対して死角が多い、と常々思っているので、ポジションが合わせずらいと少々構える。


そして、一所懸命ベストなポジションを探そうと四苦八苦して、結果なかなか決まらない、となるのです。


今回は、シートからミラー、ステアリングがスッと決まって、気持ちがいいほど。


体格に対して大きすぎるかな、と思っていたので驚きました。


諸元表を見てみると、4465×1800×1550mm(全長×全幅×全高)。なるほど、見た目より意外やコンパクトなんですね。


試乗車に装着されるタイヤはブリヂストンのBLIZZAK VRX2(ブリザック ヴィ アール エックス ツー)。XV 2.0i-L EyeSightのタイヤサイズは225/60R17(2.0i-S は225/55R18)。




四輪駆動の素晴らしい性能を持つSUBARU、そして北海道・北東北主要5都市での装着率がナンバーワン・2台に1台がブリザック、というほど、雪道への信頼性が厚いブリヂストンタイヤを揃えられたら、言い訳できないですね。はい。




シートポジションも調整できたし、じゃあ、行きますか。


ソロソロとアクセルを踏み始める……

走り出しから、その安心感に驚く

走り出しから、とにかく愉しい!

1月の割には非常に天気が良かったことも幸いし、雪道なのに走り出した瞬間からまるで東京で走っているかのように運転することができる。


SUVの車高の高さも相まって、かなり運転がラク。試しにストップ&ゴーを繰り返しても滑ることなく、どっしりと走ってくれて頼もしい。


一番は、乗ったばかりなのにもう購入して1ヵ月一緒の相棒、というかのようにしっくりくる乗り心地。これにはかなり驚きました。女性にもシートが合いやすいところはポイント高いです。




ひとつだけ。少し気になったのはAピラー。私のドライビングポジションに対して少しAピラーの角度が寝すぎているかなぁと感じたこと。雪壁に囲まれているためカーブの先は見えづらく、右カーブで視線を向けると右側のAピラーが視野のなかに入ってしまい、どうしても少しだけ顔を前に出すことに。


ポジションの問題ももちろんありますが、少しだけ気になりました。もちろん両側が雪壁じゃない場所では、ほぼ気にならず。雪壁路を除けば、まったく不安なく走行することができました。




「怖いので、止まっているみたいに遅く走りますよ!」と走行前宣言をしていた私ですが、走り出したらその安心感に普通に流れに乗ってスイスイ運転。まぁ、流れというほどクルマは走っていなかったけれど……。

後ろから恐ろしい勢いで近づいてくる先輩……

ただ、朝のプレゼンで「12時45分には昼食会場にお越しください」と言われていたのに、あと残り40キロの時点で、時計は12時30分。明らかに間に合っていない。間に合う気もまったくしない。


「クルマには無線機が入っているので、何かあったら無線で」とも言われていたので、「5号車のモーターファン・イラストレーテッドですが、45分までには着きません」と飛ばしてみる。


……反応なし、と思ったら少しおいて返答が!


「モーターファン・小泉です。いま、聞こえませんでした」


先輩・小泉と話しただけで終わりました。


「大丈夫だから、自分のペースで走っていいからね」と編集長に言われたので、焦る気持ちを抑えながら慎重に運転。




とはいえ、あまり遅れすぎるわけにもいきません。昼食を食べ損なうことだけはあってはならない! 少しは頑張って走らないと。


あまり他にクルマも走っていないし、ほんの少しだけスピードを出したほうがいいかな、と思ったとき……対向車が来た。スピードを出していたわけではないが対向車がバスだったから驚いて、少し強めにブレーキを踏んでしまった!

そんな状況でも、XVの安心感

あちゃ、強く踏みすぎたかな、とステアリングを握る手に無意識に力を入れてしまったが、クルマがブレることはなく、すんなりとすれ違うことができました。


“驚いて” とか “慌てて” ブレーキを踏む、ということはもちろん無いほうがいいけれど、いざというときに安心できるクルマであることって、重要。


もちろん、雪道では危険をより回避するためにタイヤの信頼性も重要。


コレ、XVとBLIZZAKであれば、両方手に入れることができます。




そこからは力むことなく、むしろ愉しんで運転、無事に30分遅刻で乗り換え地点の昼食会場・とわだこ賑山亭へ到着(全然無事にじゃない?)。


遅れてごめんなさい……。ご飯、食べる時間ありますか?

昼食は海鮮の網焼きに、せんべい汁、締めにはみそたんぽ! と青森名物大集合。
かなりの食いしん坊ですから、遅刻してもお昼ご飯の時間は死守。しっかり完食。


お次はインプレッサSPORT!

昼食後は試乗車の乗り換え。お次はインプレッサSPORT(2.0i-S EyeSight/クォーツブルー・パール)です。


昼食を食べたばかりで眠いので、まずは編集長に運転を譲ります。ゴール(安比)の前に撮影ポイントの小坂鉄道レールパークへ立ち寄るので、そこで乗り換えをすることに。




どっかりと助手席へ身を沈め、昼食の満足感を反芻をします。寝たいけど、さすがに上司の前で堂々と大口をあけて寝るわけにいかないので、考え事をしているフリをして、こっそり昼寝……をしながら気がついた。




XVに比べて、乗り心地が硬い。振動がダイレクトに身体に伝わってくる。あ~、この乗り心地、かなり好きだなぁ。私は基本的にスポーツカー好きなので、しっかりした車両の硬い乗り心地は大好きなのです。俄然、運転するのが愉しみになってきました。

さて、撮影が済んだら、運転交代!

乗り換えポイントに到着。ここは日本三大鉱山のひとつ小坂鉱山(あとふたつは栃木・足尾と愛媛・別子だ)で、最盛期には一番栄えていた鉱山だという。不勉強で大変申し訳ないのですが、行くまでまったく知らなかった……。




素晴らしい建物の鉱山事務所や鉄道の駅、線路(すでに廃線となっているが)、娯楽施設の芝居小屋・康楽館など、繁栄の歴史を色濃く残す観光名所が残っている小坂の街。せっかくの機会、運転だけでなくすべて愉しませていただきます。


そちらを見学させていただきながら、クルマの撮影。なんだか、時間が逆戻りしたみたいな不思議な感覚になりつつ、さて、そろそろ安比に向かいますか。

軽い! 小さい! 運転、しづらい?!

シート合わせはXV同様、すぐにOK。でもひとつここで私は失敗をしてしまいました。


別に焦っていたわけでもなんでもないのですが、ステアリングの調整をするのをすっかり忘れて出発してしまっていたのです。


そんなわけで走り出しの感想は、ちょっと運転しづらい……当たり前ですよね……。


走り出してすぐに気づきましたが、赤信号でチャッチャとする自信は、ない、と急遽コンビニにピットイン。無事にきちんと合わせ、仕切り直しです。




XVから乗り換えると、アイポイントの低さに驚きます。そしてなにより驚いたのはそのコンパクトさ。サイズは4460×1775×1480mm(全長×全幅×全高)で、XV(4465×1800×1550mm)と比べるともちろん小さめですが、びっくりするほどの違いでもありません。




ですが、驚きました。その小ささに。


諸元をアタマに入れないで運転したため、アホみたいに驚いて「XVと、かなり全幅違いましたっけ?」と聞いてしまったほど。サイズを言われて、さらに驚いた。2.5cmしか変わらないけど……。車重は1410Kg(パワーシート装着車なので通常より+10Kg)で、XV(1420Kg)よりマイナス10Kg。こちらもいうほど大差ではありません。




ですが、驚くほどコンパクトかつ、運転していて軽い!

名前に違わぬ運転感覚

編集長が私が運転しているところ、撮ってくれていなかった……

エンジンはどちらも2.0ℓ(FB20)、大きく違うのはボディ形状と、乗り味の味付け。タイヤは同じくBLIZZAK VRX2(サイズは225/40R18)。


インプレッサ「SPORT」と名に冠するだけあり、乗り心地はスポーティ。助手席に乗っているときにすでに感じたことですが、ステアリングを握るとさらにそれが色濃く出ていることがわかります。




ドライバーの挙動すべてを路面に伝えようとする、自分とステアリングとタイヤがピタっと一致している感覚。その表現が正しいのかどうかはわかりませんが、とにかく動きが繊細でキビキビしている。悪く言ったら、ピーキーさを感じるほど。


これは、かなり面白い! 車体の小ささや車重の軽さも相まって、私が乗ると運転下手がバレバレでしたが……。実際に編集長は「こっちの方が運転が面白い!」と言っていました。




走り出しはXVを運転したときより緊張したものの、もちろん運転中のストレスはほぼゼロ。


途中から高速道路に乗ったのですが、高速直進性能も良し。運転がうまかったら、きっとすごく愉しいんだろうな、こんなに意のままに操れてパワーのあるクルマなんだから、と思いながら安比までの道中を愉しみました。

では、どっちが初心者向け?

さんざん感想を書き連ねましたが、結論。


初心者さん、特に女性初心者にはXVをオススメします。「運転がすごくうまくなりたいわけではなくて、普段ちょっと乗るだけだから」というかたにもXV。


アイポイントが高く死角の少ないクルマなので安心感がありますし、なにより乗り心地がソフトなので運転時も、より疲れにくいです。


SUVは高さがあるので、チャイルドシートをお使いのかた、また使う予定のあるかたにもオススメです。




ではインプレッサSPORTはダメなのか? というと、答えは否。


初心者さんでも、運転が上手になりたい人には、ぜひインプレッサSPORTを手に入れてください。「クルマが好き! 運転がとても好き!」というかたにもインプレッサSPORTをオススメします。


自分の挙動が瞬時に反映される安心で安全で愉しいクルマって、珍しいですからね。




もちろん、SUBARUの提唱する0次安全、予防安全、走行安全は体感済。衝突安全は試すわけにはいかないけれど、『もしもの時、SUBARUはいのちを守る「かご」でありたい』と、衝突安全という考えが浸透していない時代から力をいれてきている。そして、その取り組みは第三者機関による衝突安全性能でも保証済なのだから、心強い。

どちらを選んでも、後悔することはなし!(PHOTO:SUBARU)

価格はXVが213万8400円(1.6i EyeSight)〜267万8400円(2.0i-S EyeSight)、インプレッサSPORT(AWD)が216万円(1.6i-L EyeSight)〜261万3600円(2.0i-S EyeSight)。


走行・安全性能を総合的に考えると、この金額は決して高くないとおわかりいただけるはずだ。




2台同時に乗れたからこそわかった、各々の特性。ジャンルが違うクルマなので、検討をする際に比べることはないかとも思いますが、もしクルマを購入の際に少しでも迷ったら、こういった乗り比べをしてみてはいかがですか? まったく違うからこそわかることが、あると思いますよ。




え? 私ですか? 私は迷わずXVを選択。ボディカラーはコンセプトのクールグレーカーキが気になります。


あ~、クルマ欲しいっ! クルマ所有熱、再燃。ちょっと真剣に探し始めようかな……。




とにかく愉しんで試乗できた今回の『SUBARU テックツアー第8弾 SGP×AWD 雪上公道試乗会』。ラストの取材は、安比高原スキー場で行なわれた『ゲレンデタクシー』の取材。


また、こちらでも、SUBARU車の四輪駆動性能やXドライブの素晴らしさを体感することができました。




『ゲレンデタクシー』については、ぜひ、下部の別記事を御覧ください!


あ、スキーヤー&スノーボーダーの皆さんにも、XVを強くオススメします!

SUBARUのSUVがリフトに替わり山頂まで駆け上がる! スキーヤー&ボーダー必見! 次は長野、苗場へ! スバル・ゲレンデタクシー
情報提供元: MotorFan
記事名:「 【SUBARU XVとインプレッサSPORT雪上2台同時試乗の旅】超初心者さんでも、コレなら安心安全なドライブが愉しめる!