この機能の利便性を体感してもらうため、日産自動車は300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」の協力のもと、先進の自動運転化技術で「おもてなし」を進化させた、未来型旅館を公開した。
この「ProPILOT Park RYOKAN」では、スイッチひとつで玄関先のスリッパが、自ら利用客を迎える位置に整列。また、客室では座布団やテーブル、リモコンなども自ら定位置に移動する。宿泊客や従業員の手を煩わせず、安全かつ正確に、様々なアイテムが空きスペースを検知して戻る様子は、まさに「プロパイロット パーキング」がもたらす利便性を表現している。
詳細は、本日公開したコンセプトムービーより確認できる。また、2月1日(木)からは日産グローバル本社ギャラリー(横浜市西区)にて、「ProPILOT Park RYOKAN」のひとつである「スリッパ」のデモ展示を行う。さらに、25日14時より、この「ProPILOT Park RYOKAN」旅館への宿泊予約を「1組限定」で開始した。
【コンセプトムービー / YouTube】https://youtu.be/tazFfEP_NcY
【公式サイト 】http://www.nissan.co.jp/BRAND/TFL/PPPR/
新型「日産リーフ」 に搭載している「プロパイロット パーキング」がスイッチ操作で駐車を自動アシストするのと同様に、「ProPILOT Park RYOKAN」では、スイッチ操作で「様々な備品」が、自ら定位置へと移動し、自動的に整理整頓される。
玄関、宿泊室などの天井に設置されたカメラが、スリッパや座布団などの位置を把握し、リアルタイム画像処理技術とソナー情報を組み合わせ、それぞれが進行すべき正しい位置を指定。その情報をもとに、自走機能を持つスリッパ、座布団、テーブル、リモコンなどが空いているスペースへと自ら「駐車」を開始する。
スイッチ操作だけで、スペースを正しく確認し、向きを切り返し、隣接スリッパにぶつからず動くその様子は、まさに先進の自動駐車機能「プロパイロット パーキング」を彷彿とさせる。実際の動きは、動画をご覧いただきたい。
2017年1月~11月までの訪日外国人の累計総数は2,616万9千人と、一昨年(2016年)の年計2,404万人を大きく超えている。観光は日本の成長にも関わる重要な産業。政府も、観光を目的とした訪日外国人を2020年に現在の2倍の4000万人、30年には同3倍の6000万人に増やすという目標を掲げている(2016年「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」)。
しかし、「旅館ブランドに関する調査研究」(国土交通省)によると、国内の小規模旅館(50室未満)で「外国人旅行者の集客に取り組んでいる」のは43.2%以下。これは、多くの伝統的な旅館における「労働者の高齢化問題」や「旅館従業員の効率化に向けたIT活用の不足」が原因と指摘されている。
多くの訪日外国人から愛されている日本の伝統的な旅館を、クルマの技術を応用して進化することができないか、との思いから、そのひとつの事例として、自動駐車機能で宿泊客や従業員の手を煩わせない「ProPILOT Park RYOKAN」を公開した。