本作で監督を務めるのは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』などで多くの熱烈なファンを持つエドガー・ライト。
また、『きっと、星のせいじゃない。』のアンセル・エルゴート、『シンデレラ』のリリー・ジェームズら注目の若手俳優に加え、アカデミー賞®俳優のジェイミー・フォックスといった豪華なキャストが集結している。
本イベントでは主演のアンセル・エルゴート、監督のエドガー・ライトからのコメント映像でスタート。
2人は日本のファンに向けて本作のブルーレイ&DVD発売についてアナウンスしたのち、「ミテネ!」と流暢な日本語でコメントで締めくくった。
拍手とともに登場したゲストの土屋氏は、本作を見た感想について「普段映画を見るときは、5分くらい見ると早送りする映画が多いんですが、この映画は面白かったので、一度も早送りしないで全部見ちゃったんです」とコメント。
さらに「頭文字 D」や『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』の製作にも関わっているという土屋氏は、「(カーアクションの)作り方がわかっているんです。だから“これは CG かな?”と疑いながら、何度も巻き戻してしまいましたが、実際に車を走らせていることに驚きました」と、本作の撮影に CG を使っていないことに関心した様子だった。
続けて、本編の冒頭に登場する車のスバルインプレッサ WRX について聞かれると、「つかみはオッケーですよね。スバルは日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでも人気なんです。普通だったら STI にいくんですが WRX を選んだところで、この監督わかっているなと感じました」と好評価。
『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』にスーパーバイザーとして参加しカメオ出演も果たした経験を持つ土屋は、カーアクションの撮影方法について、「監督と台本を照らし合わせてミーティングをしてから、監督が求めている映像を確認するために、僕が実際に走って見せて、その後にカメラの位置を決めていくんです」と解説した。
また、ひと足先に特典映像に収録されているメイキング映像を見たという土屋は、
「通常カーアクションを撮影する時には、固定のカメラを置いてそこに向けてドリフトするという撮影方法なんですが、メイキングを見ると生身のカメラマンが撮影していたんです。『このカメラマン、バカだろ!』と思いました。あれは考えられませんね。失敗したら絶対に怪我をするので、日本では絶対にやらせません」
と危険な撮影方法が採用されていたことへの驚きを明かしつつ、「メイキングを見てから本編を見ると、めっちゃ面白いですよ」と特典映像の楽しみ方をオススメした。
さらに、本作はセンスあふれる 30 曲以上もの楽曲も印象的だが、土屋は若かりしころ峠を走る際に「杏里の『キャッツアイ』を聞きながら、ノリノリで運転していました」と当時の思い出を明かす。
MC から「今は何を聞かれているんですか?」と聞かれると、「交通情報ですね(笑)」とコメントし、会場から笑いが起こっていた。
また、「本作の主人公のようにレース中も音楽を聴いていた方が集中したいい走りができるのでしょうか?」というMCからの質問に対して土屋氏は、「アマチュア時代はそういう集中の仕方もいいかもしれないが、プロになるとエンジン音やギアの音の方が集中できる。アマチュア時代とプロでは集中の仕方が変わってくる」とコメント。
最後に本作について、土屋が「全部のシーンが音楽と合っていてびっくりしました。『こいつ絶対A型だろ』と思うようなこだわった演出もあり、本当に面白かった映画です」と PR し、盛大な拍手でトークショーは幕を下ろした。