デンソーは、経済産業省が推進する「日ASEAN新産業創出実証事業」のひとつとして、「Connected Industriesにおけるリーンオートメーションシステムインテグレーター(LASI)の育成検証」を、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)から業務委託。ショーケースを用いて、次世代のリーンオートメーションを取り入れた生産ラインのなかで、タイ国内で生産設備やFA機器などを取り扱うシステムインテグレーターの育成を行なう。

デンソーは、自社の生産工程において、ジャスト・イン・タイム(必要な時に必要なものを必要な分だけ)の自動化生産システムとして、リーンオートメーションを取り入れている。今回タイに設置するショーケースは、デンソーが培ったリーンオートメーションに、経済産業省が推進する「Connected Industries」を組み合わせた次世代の生産ライン。最新のシステムに触れることができるオープンで実践的な学びの場として、タイ工業省のバンコク内の中小企業の新製品開発を支援する産業転換センター(Industry Transformation Center=ITC)に設置される。




高い競争力を持つモノづくりを実現するためには、自動化された生産設備の開発・導入だけでなく、自動化技術と情報化技術を組み合わせ、ラインや工場全体で徹底的に無駄をなくし効率的な生産システムを構築することができるシステムインテグレーターの育成が不可欠となる。デンソーは、今回の実証事業を通じ、実践力ある地場のシステムインテグレーターを育成することで、タイランド4.0の中核事業と位置付けられている自動化領域の競争力強化、タイにおける日本のConnected Industriesプレゼンスの向上、タイおよび日系の地場製造業の自動化推進の加速などに貢献するとともに、タイにおける自社のモノづくり競争力強化を目指す。




また、次世代の生産ラインの設置に加え、タイ科学技術省イノベーション庁、タイの5大学、1教育機関、地場のシステムインテグレーターなどタイの産官学と共同でショーケースを用いた教育内容や教材の開発などを進め、2018年4月から育成プログラムを開始する予定。







情報提供元: MotorFan
記事名:「 デンソー、タイにおけるモノづくり競争力強化を目指し、システムインテグレーター育成の実証事業を受託