(以上、マツダのプレスリリースから)
黄色帯のMY2016が今回の決定値。細字はブランドごとの、太字がメーカー全体の値を示す。つまり、複数の細字値がある場合はその平均値が太字になる計算だ。
メーカー全体、つまりCAFE(企業平均燃費実績)値で見れば、今回のリリースのとおりマツダが首位を獲得した。2位で肉薄するヒュンダイはわずか0.4mpgの差、以下ホンダ、スバルがトップ5のメンバーである。ヒュンダイはMY2017においてガソリンHEVの「アイオニック」を抱えていることから、MY2018での巻き返しも予想される。同車の測定値は77mpg(コンバインド)。
ちなみに1975年の公表以来、燃費最大値のトップ10車種のうち6台がMY2017である。栄えあるトップ車はトヨタ・プリウス(81mpg)。次点に先述のヒュンダイ・アイオニックが付けている。
それを踏まえて、どのような「よく聞く新技術」が新型車に採用されたかを示すのが上のグラフ。
GDIはガソリンの筒内直接噴射技術のこと。マツダを除いた日本勢の状況はご存じのとおりで、トヨタを含めようやく「直噴」の単語が新エンジンにも見られるようになってきた。ターボ過給についても同様。ドイツ勢は「ほぼ100%」で、フォード以下から急に勢いがなくなる。平均値が25%程度低いのも目立つ特徴。
気筒休止(Cylinder Deactivation)はお寒い状況だ。GMのV8が4気筒運転するのはよく知られているシステム。ホンダはV6のユニークな気筒休止システムのことだろう。アイドルストップ(Non-Hybrid Stop/Start)は、意外にも日本勢の低さが目立つ。MY2017に限っていることと北米仕様であるためか。残念なのは、MY2016/2017いずれについても、具体的に車種が記されていなかったことだ。
「CVT」および「7 or More Gears」のふたつのグラフは、日欧の違いがよくわかって興味深い。CVTにおけるトヨタの低さは日本市場とはずいぶん異なる印象で、EVT(THS II)を勘定に含めているかが結果の違いだろうか。7速以上といえばジヤトコ(日産勢)とアイシン・エィ・ダブリュ(トヨタほか)が想起されるものの、これらもグラフの高さには現れていない。