トヨタは、2025年頃までにグローバルに展開するすべてのレクサス・モデルを電動専用車、電動グレードを設定するとしており、Lexus LF-1 Limitlessも、従来のガソリンエンジン、ハイブリッドに加えて、プラグインハイブリッド(PHEV)、さらにはEV、燃料電池(FCEV)を含めたパワートレーンの搭載を想定している。
長いノーズと後方に構えたキャビンや、クロスオーバーでありながら重心を低く感じさせるボディにより、走りを予感させる力強いプロポーションを実現している。また、鍛え抜かれた日本刀にインスピレーションを受け、熱く溶けた滑らかな金属を硬質で鋭利な形状に凝縮したかのような、どこから見ても流れるような動きを持つしなやかな造形を表現した。
ボディサイズは全長×全幅×全高:5014×1986×1605mm ホイールベース:2974mm。
現行ラインアップのフラッグシップ、LXのボディサイズは
全長×全幅×全高:5080×1980×1910mm ホイールベース:2850mm。
全長、全高はほぼ変わらないが、その全高の低さが際立つ。コンセプトカーとはいえ、次のレクサスのフラッグシップ・クロスオーバーの方向性はこのボディサイズにも表れているのだろう。
フロントは、大径タイヤとともに張り出したフェンダーと長いフードを組み合わせ、ワイドなスタンスと力強いスピンドルグリルを立体的に表現。ヘッドランプは、フロントの立体的な造形に一体化するように進化させた。また、リヤは薄く水平に抜けたリヤコンビ―ネーションランプにより、ワイド感を強調している。さらに、左右に分かれたリヤスポイラーが大きなガラスルーフの開放感を引き立てる。
前席は、ドライバーのジェスチャーを検知することで操作を行なうモーションコントローラーや直感的なディスプレイ表示など、最先端のインターフェイスを採用。さらに、ステアリング上にパーキングやリバースなどを含めたシフト操作を集約した。シフトレバーがなく、スイッチも少ないシンプルな空間と運転に集中できるコックピットを実現している。
また、サイドビューミラーは、いよいよ電子カメラ化されるのだろうか。室内でのモニターの置き方、見せ方も大きく進化しているのがわかる。
後席は、フラッグシップ・クロスオーバーにふさわしいくつろぎの空間を提供するため、開放的なレッグスペースに加えて、リヤシートエンターテインメントシステムや快適機能などをマルチオペレーションパネルで一括して操作することで、高い利便性・快適性を実現した。