ダッソー・システムズとトヨタモーターヨーロッパは、欧州におけるすべての新車発表に関して、次世代のデジタル・マーケティングを実現するためのデジタル・プロダクション・プロセスの最適化で、協業に関する3ヵ年契約に署名した。自動車の購入検討から購入決定の間、カスタマイズされた目新しい体験(エクスペリエンス)を求める消費者に向けて、この協業を通じて実現されるソリューションを使い、コンテンツの地域ごとのローカライゼーションや顧客ごとのパーソナライゼーションが可能になる。

トヨタモーターヨーロッパは、ダッソー・システムズのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスである「バーチャル・ガレージ」で、ハイエンド・ビジュアライゼーション・アプリケーションである3DEXCITEを活用し、デジタル・マーケティング・アセットの制作に関わる一連の工程を自動化・統合化できる。トヨタモーターヨーロッパは自社のエンジニアリング・データをベースに、ターゲット顧客の感性にブランドのテーマや製品情報を訴求できるような、車両をバーチャルに再現したハイ・インパクトなイメージを生み出すことができる。

アベンシスの例。内装色が次々と切り替わり、実際の雰囲気をつかむことができる。

マーケティング・アセットの制作に関わる一連の工程をエンドツーエンドで自動化することで、消費者は、市場の嗜好、あるいは個々の顧客の好みに合わせてローカライズされた車種やボディカラーなどを、高品質、一貫性、正確さを備え、ほぼ全ての車両のバリエーションに対応したマーケティング・アセット(パンフレット、オンラインビデオコンテンツ、Webコンフィギュレータなど)として体験できる。




デジタル・テクノロジーが消費者の購買行動に与える影響はますます高まっており、自動車業界は、こうした流れに乗って消費者との距離を縮め、より深く消費者と関わろうとしている。自動車を何の気なしに眺め始めてから購入を決断するまで、消費者は常にインスピレーションを求め、役立つ情報に指先ひとつでアクセスしたいと思っている。




「トヨタモーターヨーロッパでは顧客中心のアプローチを常に追求しており、デジタル・アセットの制作過程をより効率的かつ柔軟に行うことが、複数の地域や車種に対応したマス・カスタマイゼーションを支える鍵であると認識しています」と、トヨタモーターヨーロッパのマーケティング・コミュニケーション、ウェブコンテンツ&ブロシュア担当マネージャーであるアレックス・カルナッザ氏は述べている。「ダッソー・システムズのビジョンは、デジタル・マーケティング・アセットを制作する上で、コスト、時間、品質、拡張性、統合化、俊敏性での競争優位性を獲得するための、強力なデジタル戦略の構築を可能にしてくれました」




「ダッソー・システムズは、トヨタモーターヨーロッパのデータと人々とアイデアをつなぎ、消費者に購買エクスペリエンスの初期段階から、楽しさや感銘を与えられるよう支援しています」と、ダッソー・システムズの自動車・輸送機械・モビリティ担当バイス・プレジデントであるオリビエ・サパンは述べている。「今後、当社はトヨタモーターヨーロッパと共に、3DEXPERIENCEプラットフォームによってさらなる付加価値を創造していくことを検討し、こうしたユニークなエクスペリエンスをより豊かなものに飛躍させていけるよう、オンサイト・サービスやソリューション開発を通じて検討していきます」

情報提供元: MotorFan
記事名:「 トヨタモーターヨーロッパ/ダッソー・システムズ:次世代デジタル・マーケティングで協業