GT40を再現するにあたって選んだ国産のベース車両はおなじくミッドシップのMR-S。ところが、あのGT40のワイド感を出すのに相当苦労したみたいです。そこを学生の知恵と工夫で乗り越えたレプリカがNATS GT40-PSでした。

製作した日本自動車大学校の学生に話を聞くと、まず最初に教えてもらったのがこのフロントカウルが一体成型のFRP製だということ。似ているバンパーをベースに…なんて考えはいっさいなく、しかもGT40の実物を参考にすることももちろんできず、写真を見ながらFRPを張るための型を製作したそうです。


リヤクォーターのブリスター感もうまく表現。本当はドア部分もワイドにしたかったけど、それではドアが開かなくなってしまうので断念。そこで急にボディが細くなるため、バランスをとったカタチにするのがとても難しかったとか。

じつはボディカラーがマットなのは、細部のボディラインをごまかすためもあるとか。それもフォードGTの純正カラー設定と似たカラーを選ぶところがニクいですね。




テールライトはGT40純正を手に入れるわけにもいかず、ジムニー用の社外品に似た形状のものがあったので流用しました。ダクトもわかりやすいカタチで再現しています。

こちらも似ている形状の汎用ドアミラーを探して付けました。ドアへのマウントは溶接とのこと。

内装はほとんどMR-Sのままですが、クラシック感ある雰囲気を出すために革の張り替えとウッドハンドルに交換済みです。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 知恵と工夫で作ったMR-S改GT40!【東京オートサロン2018】