これは、音の聞こえる範囲を運転席または助手席に絞り込んだ「超指向性スピーカー」と呼ばれるもの。東京モーターショー2017のデンソーテンブースで展示されていたものは、ナビの音声案内やハンズフリー電話の通話をドライバーのみに聞かせるためのスピーカーとして提案されていた。
これに対し「プレミアムダブルツィーターシステム」では、各スピーカーの中央に乗員を配置できず、左右対称の理想的な音場を構築しにくいカーオーディオにおいて、特に車内全体で反響しにくい中高音を補正、左右均等かつクリアに聞こえる音響特性を運転席および助手席の乗員に与えてくれる。
市販時の価格は不明だが、高音質のカーオーディオを手に入れるには数十万円のメーカーオプションを選択しなければならないのが一般的な中で、比較的安価に、かつ後付けでいつでも追加できる高音質オーディオとなることと思われる。
マットブラックのフルラッピングが施された「クラウンコンセプトTRD」は、フロント・サイド・リヤバンパー・トランクの各スポイラーに加え、20インチアルミホイール&タイヤセット、エンジンカバーカーボン調フィルムを装着。
さらに、エンブレムにスモークメッキ塗装を施したほか、大口径マフラーを装着。各パーツの造形はシンプルながら機能的で、それらが黒を中心にコーディネートされることで、新型クラウンの“ワル”な部分が強調された、迫力あるエクステリアとなっている。
漆黒メッキ加飾入りのフロントウィングスポイラー、サイドスカート、リヤスタイリングキットを装着した「クラウンコンセプト・モデリスタ」は、足元にスーパーブライトクローム×ポリッシュ仕上げの20インチアルミホイール&タイヤセットを装着し、より押し出しの強いエアロフォルムを構築。
さらに、フェンダーとドアミラー、フォグランプベゼルにガーニッシュを追加することで、ドレッシーなテイストを作り上げている。
これらメーカー直系カスタムカー3台に加え、東京オートサロン2018のトヨタブースには「トヨタ・クラウンコンセプト」の名で、2017年6月に行われたクラウン史上初となるドイツ・ニュルブルクリンク北コースでの走行テストと同じ、厳重な偽装が施されたテストカーも展示。
運転席にはスパルコの4点式シートベルトが装着されており、新型クラウンがニュルを含む数々の厳しい走行テストを経て開発されていることを伺わせていた。