東京オートサロンに満を持して乗り込んできた。 2018年夏に発売予定の最強ウエポンを、幕張メッセでひと足お先にチェック! 併せて、5速MTに加えて6速DCTもラインナップされ、 正式にカタログモデルとして発売されるトゥインゴGTにも注目だ。
2017年のフランクフルトショーでベールを脱いだ新型ルノー・メガーヌR.S.が、世界随一のハイパフォーマンスカーの採点である東京オートサロンに満を持して乗り込んできた。 車両の詳細は既報の通りだが、あらためてざっとおさらいしてみよう。まずエンジンは新開発の直列4気筒DOHC1.8Lターボで、最高出力280ps、最大トルク390Nmを発生する。ハイライトはメガーヌGTにも採用された四輪操舵システム「4コントロール」で、高速域では後輪を同位相とすることで安定性を、中低速域では逆位相とすることで俊敏性を高めるシステムだが、R.S.ではよりアグレッシブな設定とされ、なんと90km/hまで逆位相を許容するという過激さだ。トランスミッションは6速MTと6速DCTが用意される。
ルノー・スポール・カーズ代表のパトリス・ラティ氏によれば、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにおけるFF最速の座の奪還に向けた準備は着々と進行中とのこと。チーフ開発ドライバーのロラン・ウルゴン氏も最大の目標は打倒シビック・タイプRだと公言してはばからない。 日本上陸は2018年の夏とアナウンスされているが、ハイパフォーマンスカーがひしめく東京オートサロンの場にしっかりと持ち込んできたところからも、彼らの本気度がうかがい知れる。というのも、正規インポーターが、発売前の新型車を参考出品という形でオートサロンに出展するのは極めて稀……というより、おそらくは初めてのことだからだ。 「おかげさまで昨年秋に発売したメガーヌGTは予想を越える反響で、現在バックオーダーを抱えている状態です。まずはお待ちいただいているお客様に一刻も早くメガーヌGTをお届けすることが我々の使命です」と語るのはルノー・ジャポンの大極代表。とはいえ、世界で常にルノー・スポール車の売り上げの上位に入り続けている日本市場だけに、メガーヌR.S.の発売に向けても相当な気合いが入っていることは想像に難くない。百聞は一見に如かず。気になっている人は、この週末に幕張メッセに足を運んで、実車をご自分の目で確認することをおすすめする。
さらに2017年、200台の限定モデルとして先行発売されたトゥインゴGTが、まもなく正式なカタログモデルとしてラインナップされることがアナウンスされ、発売を前に東京オートサロンの会場に姿を現した。 リヤに置かれるエンジンは0.9Lの直列3気筒DOHCターボで、最高出力109psと最大トルク170Nmを発生する。最大の特徴ははなんといっても後輪を駆動する点にあり、ググッとリヤを沈めてゴリゴリと加速する感覚は同クラスのライバルではとうてい味わえない感覚だ。 トランスミッションは限定販売時は5速MTのみの設定だったが、正式カタログモデルは6速DCTとの2本立てとなる。オートサロン会場に展示されているのは5速MTモデルだが、現地ルノー・ブースではDCT仕様の詳細についての説明も受けることができる。 現在において世界唯一の「後輪駆動ホットハッチ」を見逃す手はない!