昨年10月に国際規格「CISPR 25:2016 Edition4」が正式に発行され、Annex IにEV/HVに搭載される高電圧電源製品の評価方法が新たに追加された。EV/HV用車載部品の製品化段階において、走行中を模擬した実負荷試験が要求される。
2018年第3四半期に稼動予定の「EHV Chamber」は、最高トルク 125Nm、最高回転数12,000rpm、動力吸収容量170kWまでの実負荷の再現が可能。さらに、ATC
では欧州メーカーが電気自動車に要求する電気試験(LV123、LV124、LV148、ISO7637-4)も提供しており、近年増加傾向にある車載向け高電圧製品にも対応。ATCは前述のふたつの最新試験をワンストップでサービス提供できる国内唯一の試験所となる。
米国・欧州が排ガス規制および燃費規制を開始するなど、現在各国の次世代自動車普及へ向けての対策が急速に進んでいる。国内各車両メーカーおよび部品メーカーも、EV/HVに付随する試験要求に対応すべく、迅速に体制作りを進めている。
ULは、最先端試験設備であるEHV Chamberの導入を通じて、EV/HV市場拡大に備え
るメーカー各社の試験/開発体制構築をサポートするとともに、次世代自動車の
普及と、自動運転技術の実現に貢献し、未来のクルマに対するトータルソリュー
ションを提供していく。