運転免許保有率を男女別にみると、 男性は61.4%、 女性は50.6%で男性のほうが高く、 居住地別にみると、 都市部(※1)では48.9%、 地方では58.7%と、 地方のほうが高くなりました。
※1:市・区における人口ランキングの上位都市(1位~8位)である、 北海道札幌市、 東京都23区、 神奈川県横浜市、 愛知県名古屋市、 京都府京都市、 大阪府大阪市、 兵庫県神戸市、 福岡県福岡市を「都市部」とし、 それ以外を「地方」とした。
免許保有率を過去の調査結果と比較すると、 都市部男性の運転免許保有率は2年連続で上昇(2016年48.4%→2017年50.0%→2018年57.9%)し、 昨年と比較して7.9ポイント高くなりました。
また、 オートマ限定の運転免許とマニュアルの運転免許の比率を過去の調査結果と比較すると、 「オートマ限定の運転免許」の比率は、 昨年(2017年58.4%)より1.1ポイント、 6年前の新成人より13.3ポイント高く(2012年46.2%→2018年59.5%)なっています。 “運転免許はオートマ限定で十分”だと考える方が増えている傾向は継続中のようです。
続いて、 全回答者1,000名に、 車(バイクを除く)の所有状況と所有意向を聞いたところ、 「自分の車を持っている」は16.7%と6人に1人の割合となりました。 また、 「自分の車を購入する予定がある」(7.0%)と「購入する予定はないが、 いずれは欲しい」(46.8%)を合計すると53.8%になり、 現在は所有していないものの車の所有に前向きな新成人が半数以上であることがわかりました。
マイカー所有率(「自分の車を持っている」の割合)を居住地別にみると、 都市部では8.9%、 地方では19.7%と地方のほうが高くなりました。
さらに、 マイカー所有率を過去の調査結果と比較すると(※2)、 今年の所有率は昨年とほぼ同じ(2017年16.8%→2018年16.7%)となりました。
居住地別にみると、 都市部も地方もマイカー所有率は2010年より増加(都市部2010年5.3%→2018年8.9%、 地方2010年14.5%→2018年19.7%)していました。
※2:運転免許保有者に限定して車の所有状況を質問した2010年~2014年の調査結果を、 全回答者(新成人全体)を分母とした割合に算出しなおし、 新成人のマイカー所有率として比較した。
次に、 マイカー所有者167名に、 マイカーを所有するようになって起きた変化について聞いたところ、 ≪ドライブが好きになった≫では「あった」が83.2%でした。 マイカーを持つ新成人の中で、 自分の車を持つことで、 運転する楽しさを知った方が多いことがわかりました。 また、 ≪アウトドア派になった≫では「あった」が59.9%、 ≪家族との会話が増えた≫では「あった」が49.1%となりました。 マイカーを持つことで、 積極的に外出するようになった新成人や、 マイカーが家族との会話のきっかけになっている新成人も少なくないようです。
さらに、 気持ちの面でも変化があったという新成人もみられ、 ≪自信が持てるようになった≫では「あった」が49.7%、 ≪ストレスが減った≫では「あった」が47.9%となっており、 マイカーを持つ新成人の半数近くに気持ちの変化が起こったようです。
そして、 ≪恋人ができた≫についてみると、 「あった」は27.5%となりました。 マイカーを持ったことで、 恋人ができたという新成人もいるようです。
男女別にみると、 マイカーを所有することで変化があったのは、 女性より男性のほうが多いようで、 特に、 ≪自信が持てるようになった≫では、 男性63.1%、 女性36.1%と男性のほうが30ポイント近くも高くなりました。 マイカー所有が自信につながったという新成人男性は多いようです。
全回答者1,000名に、 車に対する意識について、 どの程度あてはまるか聞いたところ、 ≪“若者の車離れ”とは自分自身のことだ≫では、 『あてはまる』(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)が37.3%、 『あてはまらない』(「全くあてはまらない」と「あまりあてはまらない」の合計)が37.1%、 「どちらとも言えない」が25.6%となりました。 “車離れ”を実感している新成人と実感していない新成人の割合が拮抗する結果となりました。
そのほかの項目についても『あてはまる』と回答した割合をみていくと、 ≪車に興味がある≫では44.0%、 ≪同年代で車を所有している人はカッコイイと思う≫では51.5%、 ≪メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい≫では51.0%となりました。 車に興味を持っている新成人は少なくはなく、 マイカーを所有することに対して憧れを抱いている新成人も多いことがわかりました。 また、 自分たちの価値観やコスト感覚に合った車を作ってほしいと思っている新成人も多いようです。
また、 ≪車を所有する経済的な余裕がない≫では、 『あてはまる』が67.6%になりました。 マイカーを持ちたいと思いつつ、 経済的な余裕のなさから持てないという新成人も多いようです。
しかしながら、 過去の調査結果と比較をすると、 都市部の新成人が≪車を所有する経済的な余裕がない≫に『あてはまる』と回答した割合は、 2年連続で減少(2016年77.6%→2017年74.9%→2018年66.0%)しており、 去年との比較で8.9ポイント減、 2011年の調査開始以来、 最も低い割合になりました。
それでは、 新成人はカーライフを送るためにはどのくらいの購入予算や収入が必要で、 どのくらいのお金なら支払ってもよいと考えているのでしょうか。
車の所有を前向きに考えている運転免許保有者と取得予定者695名に、 車を購入する際の予算(上限額)を聞いたところ、 「101万円~150万円」が11.7%、 「151万円~200万円」が15.7%、 「201万円以上」が26.0%となり、 これらを合計した『100万円超』は、 53.4%となりました。 また、 購入予算の平均額は180万円でした。
購入予算を過去の調査結果と比較すると、 2014年以前は『100万円以下』が半数以上(2011年62.0%、 2012年64.7%、 2013年63.2%、 2014年60.1%)を占めていましたが、 2015年以降は『100万円超』が半数以上(2015年51.9%、 2016年52.5%、 2017年53.1%、 2018年53.4%)となりました。
また、 購入予算平均額は、 3年連続減少(2015年189万円→2016年187万円→2017年181万円→2018年180万円)となったものの、 180万円台をキープしています。
また、 全回答者1,000名に、 車がある生活(カーライフ)をするにあたり、 どの程度の手取り月収が必要だと思うか聞いたところ、 「16万円~20万円」が28.7%で最多回答となり、 「26万円~30万円」が17.4%、 「21万円~25万円」が13.8%で、 平均額は23.6万円、 昨年と比較して8,000円減となりました。
次に、 車がある生活(カーライフ)をするにあたり、 1ヵ月いくらまでならかけられるかを聞いたところ、 「0円」は7.6%、 「1円~5,000円」は27.5%、 「5,001円~10,000円」は22.7%となり、 カーライフにかけられるお金は1ヵ月あたり『10,000円以下』とする回答が57.8%でした。 また、 全体の平均額は17,331円でした。
過去の調査結果と比較すると、 平均額は3年連続減少(2015年18,656円→2016年18,079円→2017年17,624円→2018年17,331円)となりました。
カーライフにかけられるお金の平均額を過去の調査結果と比較すると、 自分の車を持っている方の平均額は18,866円で、 昨年(18,820円)と同水準でしたが、 6年前より9,000円近く減少(2012年27,662円→2018年18,866円)しています。 維持費をできるだけ節約したいと考えているマイカー所有の新成人は多いようです。
全回答者1,000名に、 車(バイクを除く)の価値として最もあてはまるものを聞いたところ、 「単なる移動手段としての道具」が55.0%、 「運転することそのものを楽しむもの」が22.2%、 「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」が19.2%、 「自己表現の手段・ステータスシンボル」が3.3%となりました。 新成人の5割半が車を「単なる移動手段」として考えている一方、 “運転を楽しむもの”や“身近な人との時間を楽しくするもの”と捉えている人も少なくないようです。
男女別にみると、 「単なる移動手段としての道具」は、 男性50.4%、 女性59.6%と女性が男性を上回り、 「運転することそのものを楽しむもの」は、 男性28.8%、 女性15.6%と女性より男性のほうが高くなっており、 男女の価値観の違いが明らかになりました。
それでは、 新成人はどのような車を欲しいと思っているのでしょうか。
車の所有を前向きに考えている運転免許保有者と取得予定者695名に、 自動車を購入する際、 どのようなことを重視したいかを複数回答で聞いたところ、 「運転のしやすさ」が最も多く58.6%、 次いで、 「価格の安さ」が50.9%、 「燃費の良さ」が50.5%、 「メーカー・ブランド」が48.8%、 「ボディタイプ」が45.6%で続きました。 新成人の車選びでは、 価格や燃費、 ブランドよりも運転のしやすさを重視する方が多いようです。
男女別にみると、 男性は「運転のしやすさ」と「メーカー・ブランド」が同率で1位(53.9%)、 次いで「燃費の良さ」(51.8%)となっています。 女性は「運転のしやすさ」が63.8%で1位、 「価格の安さ」が54.9%、 「燃費の良さ」が49.1%となっています。 男性のほうがブランド重視、 女性のほうが価格重視の傾向にあるようです。
続いて、 購入するならどの車が欲しいか複数回答で聞いたところ、 総合1位は「アクア(トヨタ)」(20.6%)、 2位は「プリウス(トヨタ)」(16.7%)、 3位は「BMW(3シリーズ/5シリーズなど)」(15.5%)、 4位は同率で「ノート(日産)」「フィット(ホンダ)」(14.1%)となりました(※3)。 昨年(2017年)総合2位だったアクアが、 昨年(2017年)ナンバーワンのプリウスをおさえ、 “新成人が欲しい車ナンバーワン”の栄冠に輝きました。
昨年と比較すると、 「フィット(ホンダ)」(昨年6位→今年4位)や「ヴィッツ(トヨタ)」(昨年30位→今年11位)、 「ムーヴ(ダイハツ)」(昨年16位→今年11位)は順位が上がっており、 コンパクトカーや軽自動車の人気が高まっているようです。
また、 輸入車・高級車についてみると、 「BMW(3シリーズ/5シリーズなど)」(昨年3位→今年3位)は順位をキープし、 「メルセデスベンツ(Cクラス/Eクラスなど)」(昨年8位→今年7位)は順位を上げました。 「フォルクスワーゲン(Golf/Poloなど)」(昨年4位→今年6位)や「レクサス(LS/CTなど)」(昨年6位→今年10位)は順位を下げましたがトップ10には入っており、 依然として輸入車・高級車の人気は続いているようです。
※3:海外メーカーの自動車やレクサスなどの高級車ブランドは、 車種別ではなく、 メーカー(ブランド)別で選択肢を提示し、 聴取した。
男女別にランキングをみると、 男性の1位は「アクア(トヨタ)」(25.2%)、 2位は「BMW」(21.1%)、 3位は「フォルクスワーゲン」(19.8%)となりました。 そのほか、 6位に「メルセデスベンツ」(17.9%)、 7位に「アウディ」(16.5%)、 8位に「レクサス」(15.2%)などがランクインしており、 男性には輸入車・高級車が人気であることがわかりました。 一方、 女性の1位は、 昨年に引き続き「キューブ(日産)」(16.9%)、 2位は「ノート(日産)」(16.3%)、 3位は「アクア(トヨタ)」(15.3%)となりました。 そのほか、 5位に「ラパン(スズキ)」(12.3%)、 6位に「パッソ(トヨタ)」(10.7%)がランクインしており、 女性には軽自動車・コンパクトカーが人気のようです。
全回答者1,000名に、 今年の新成人(同じ学齢:1997年4月2日~1998年4月1日生まれ)で、 一緒にドライブに行きたい有名人を複数回答で聞いたところ、 総合1位はモデル・タレントで、 多数のテレビ番組に出演している「藤田ニコル」さん(21.7%)となりました。 総合2位はモデル・女優で、 多数のテレビCMや映画などに出演している「桜井日奈子」さん(21.1%)がランクインしています。 以下、 女優の「杉咲花」さん(3位、 12.2%)、 モデルの「玉城ティナ」さん(4位、 10.0%)、 HKT48・AKB48の「宮脇咲良」さん(5位、 9.3%)が続きました。
男女別にみると、 男性が一緒にドライブに行きたい相手のトップ3は、 1位「桜井日奈子」さん(30.8%)、 2位「藤田ニコル」さん(14.6%)、 3位はファッションモデル兼女優の「武田玲奈」さん(13.6%)となりました。 そのほか、 「宮脇咲良」さん(4位、 12.6%)や、 乃木坂46の「星野みなみ」さん(5位、 10.8%)、 女優兼歌手の「上白石萌音」さん(6位、 8.2%)などが上位にランクインしました。
一方、 女性が一緒にドライブに行きたい相手のトップ3は、 1位「藤田ニコル」さん(28.8%)、 2位は「杉咲花」さん(16.8%)、 3位は「玉城ティナ」さん(12.4%)となりました。 そのほか、 Sexy Zoneの「松島聡」さん(4位、 11.8%)や、 シンガーソングライターの「井上苑子」さん(6位、 9.2%)、 ジャニーズJr.の「森本慎太郎」さん(7位、 8.8%)が上位にランクインしました。