・加速力……………………………7Point
・最高速……………………………6Point
・実用性……………………………8Point
・コストパフォーマンス……7Point
世界戦略車として2011年に発売されたDio110。
シンプルながら上質感を兼ね備えたスタイリングに前後14インチの大径ホイールを組み合わせ、軽快な走りを実現。2015年のモデルチェンジでフレームや足周りを大きく見直すとともに、空冷108㏄のeSPエンジンとアイドリングストップ機能を新たに採用し、走行性と燃費性が飛躍的に向上された。
このクラスはユニット自体が軽量かつ程よいパワー感で扱いやすいのが特徴だ。
100㎏の車体と14インチホイールによって安定感に優れ、走破性は高い。
Uターンも楽にこなせるし、前後連動のコンビブレーキもしっかりとしたタッチで安心感がある。総じて足周りの完成度は高いが、サスペンション&シートは近年のホンダ製スクーターの傾向で若干硬めの味付けとなっており、好みが分かれるところだ。
走行性能についてはライバルのアドレス110と比べると高速域は一歩譲るが、エンジンのピークパワーを低回転気味に設定しており、粘り強いトルク感を発揮。それでいて加速は他のeSP搭載車同様にスムーズで疲れにくいし、何より燃費がハンパない(59.02km/ℓ ※アイドリングストップあり)! これらは日常使いする人にとっては気になるポイントだろう。車両価格はアドレス110より高いが、長期的に見ればコストはそう変わらないだろう。(佐川健太郎)
佐川健太郎>>>
バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心 理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
渋滞も苦にならない
「低速からトルクがあり、操安性に優れた14インチホイールの組み合わせで混み合った道での機動性の高さは素晴らしい。通勤・通学で威力を発揮してくれるはずだ。開発コストが削減されている車両が多い小排気量スクーターの中では比較的質感も高い」
後藤 武>>>
オートバイ誌クラブマン元編集長。 顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。
Specifications
■全長×全幅×全高 1870×690×1085㎜ ■シート高 750㎜ ■車両重量 100㎏(装) ■総排気量 108㏄ ■エンジン種類 空冷4ストOHC ■最高出力 9ps(6.6kW)/7500rpm ■最大トルク 0.95㎏m(9.3N・m)/5500rpm ■燃費 54㎞/ℓ ■燃料タンク容量 5.2ℓ ■ブレーキ (前)ディスク(後)ドラム ■タイヤサイズ (前)80/90-14(後)90/90-14
モトチャンプ監修
大量試乗コメント付きスクーターバイヤーズガイド の 2017-2018年版。
スクーターを狙っている人必見の参考書!
「使い勝手リアル解剖」と称して、収納スペースの比較や燃費テスト、GPSロガーを用いた加速性能テストなど雑誌ならではの企画が目白押しです。