レベル3以上の自動運転が実現した際、ドライバーが車内で許容される運転以外の行為は何か? 有識者による「技術開発の方向性に即した自動運転の段階的実現に向けた調査検討委員会」にて、現時点での見識を示した。

実施に向けて解決すべき課題が山積みの自動運転。もっとも導入に向けてのハードルが低いとみられる高速道路における自動運転(レベル3)を見越し、実際に導入するにあたってクリアすべき問題を有識者が議論する「技術開発の方向性に即した自動運転の段階的実現に向けた調査検討委員会」が開催され、警察庁が自動運転時のドライバーが行なえ得る行為(セカンダリアクティビティ)について見解を示した。




委員会では海外の事例も収集して参考としている。自動運転について主導的立場にあるドイツではシステムからの要請に対してドライバーはすぐに対応する必要があるとして睡眠を認めず、オランダは欧州全体で検討すべきと規定。警察庁はドイツと同様にシステムとドライバーの相互引き継ぎの必要性を勘案して睡眠を認めない方針を示した。しかしセカンダリアクティビティの有力候補に挙げられるテレビや映像ソフトの視聴、電話及びメールの送受信、食事や読書、パソコン作業などは認められ得るとし、その一方でナビや携帯電話など車両制御と連動する機器に関しては、システムが機能限界を迎えた際にドライバーへの運転引き継ぎを促すよう警告を発するなどの条件付与も検討中だ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 来たるべき自動運転、警察庁はこう考える