本実証にあたりデンソーと豊田通商は、豊田通商のグループ会社であるTOYOTA TSUSHO NEXTY ELECTRONICS (THAILAND) CO., LTD.(豊田通商ネクスティ エレクトロニクスタイランド)が2012年から提供している渋滞情報配信サービス「TSQUAREアプリ」のプラットフォームに、デンソーは量子コンピュータを用いた解析処理アルゴリズムの実装を、豊田通商はアプリケーションの実装を担当し、量子コンピュータを用いた解析処理技術を共同で組み込んでいく。実運用されている交通系IoTプラットフォームにおいて量子コンピュータを活用する取り組みは、世界で初の試みとなる。
デンソーは、2018年1月9日~1月12日に米国ラスベガスにて開催される国際家電見本市CES2018で、本実証実験のイメージを展示する予定。
【量子コンピュータとは?】
従来のコンピュータと異なり、膨大な組み合わせを同時に探索する計算方式を用いるため、特定の計算において従来のコンピュータの1億倍以上の高速化が有望視されている。大規模なデータをリアルタイムで処理することが求められる、コネクティッド時代のモビリティサービスへの活用が期待される一方で、効率よく計算するためには、量子コンピュータに適したアルゴリズム開発研究が必要となっている。デンソーと豊田通商は、本実証実験を通じ、新たなモビリティ社会に必要な量子コンピュータの活用に取り組んでいく。