ダイハツ工業のインドネシアの現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は11月23日、7人乗りFRコンパクトSUV「テリオス」をフルモデルチェンジすることを発表した。

インドネシアショーと東京モーターショーに出品されたダイハツDNマルチシックス
新型テリオスのベースとなったダイハツ・セニア


8月の「ガイキンド インドネシア国際オートショー2017(GIIAS2017)」および10~11月の「第45回東京モーターショー2017」に出品されたFF MPV「DNマルチシックス」をそのまま市販化したようなエクステリアを持つ新型テリオスでは、先代から好評を得ているというFRの駆動方式を踏襲し、高い悪路走破性を確保しつつ、FR小型MPV「セニア」をベースにプラットフォームを刷新。

新型ダイハツ・テリオス

高速域での操縦安定性と悪路での乗り心地をともに高めながら、ASEAN向け次世代エンジン「2NR-VE (1.5L)」を搭載して、燃費を25%低減しつつNV性能などの基本性能も大幅に向上させた。なお、トランスミッションは5速MTと4速ATが設定される。

新型ダイハツ・テリオスの運転席まわり

内外装デザインの開発にはADM所属デザイナーが参画することで現地ニーズを反映。さらに、同国でシェアの高いMPVモデルから乗り替えるユーザーも満足できるよう、「ダイナミック&ハイクオリティ」をキーワードに、1クラス上の質感を感じられるデザインとしている。

3列7人乗りとガロンボトル4本の収納を可能にした新型ダイハツ・テリオスの室内

ボディサイズは全長×全幅×全高=4,435×1,695×1,705mmとし、コンパクトなサイズを維持しながら、従来比で室内長を170mm拡大。1列目と2列目の前後乗員間距離を45mm、荷室長を150mm広げることで、広く快適な室内空間と、現地ニーズの高いガロンボトル4本の収納を可能とした。




新型テリオスはトヨタ自動車へ新型「ラッシュ」としてOEM供給されており、同車は今後、トヨタを通じて新興国向けの輸出を検討。輸出先での仕様や耐久性などの検証も含め、ダイハツとADMが開発を担当し、ADMで生産するなど、今後のダイハツ新興国事業の先駆けとなる計画。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ダイハツのMPVコンセプト「DNマルチシックス」は新型「テリオス」だった!