「ハイブリッドで培った技術を活かし、中国で求められる新エネルギー車の開発を全方位で進めていく」と語った。新エネルギー車は、電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車が対象となる。
FCVについては、「TMEC(トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社/Toyota Motor Engineering &Manufacturing (China) Co., Ltd. 略称)」内に新たに水素ステーションを設置し、10月より「MIRAI」2台による3年間の実証実験を開始している。商用車分野においては、日本で燃料電池バスを発売、米国ではFCシステムを搭載した大型商用トラックの実証実験を進めているが、今回中国でも、バスなど商用車までフィージビリティスタディの対象を拡げ、中国でのFC(燃料電池)技術の応用可能性を探っていく。
トヨタは現在、オーストラリア、アラブ首長国連邦、カナダなどの国においても、試験的な導入による実証実験を進めており、さまざまな環境下での実証実験を通じ、水素社会の実現を目指していく。
トヨタは従来より、全方位での車両電動化を進めており、中国においてもハイブリッド・ユニットの現地生産化を進めるなど、現地に根差した車両電動化への取り組みを進めている。現地生産のハイブリッド・ユニットを搭載する「カローラ ハイブリッド」「レビン ハイブリッド」は、本年累計10万台程度の販売を見込んでいる。
また広州モーターショーでは、中国でのTNGA*3第1号車である「カムリ」に続き、新開発2.0LのTNGAエンジン搭載のTNGA第2弾「小型SUV(車名 : 「IZOA」/「C-HR」)」を、来年半ばに導入することも発表した。今後も車両電動化に加え、魅力あるクルマの導入も加速させていく。
TMEC内水素ステーション概要
名称:TMEC水素ステーション
所在地:江蘇省 常熟高新技術産業開発区内
敷地面積:280.20m2
水素供給:オフサイト式
充てん方式:差圧充てん方式
充てん圧力:70MPa
特徴:SAE J2601準拠