いすゞ自動車の技術者を経て、エンジンコンサルタントとして活躍した兼坂弘さん。その兼坂さん(兼さん)がモーターファン誌に連載していたのが、『毒舌評論』だ。
『毒舌評論』は、兼坂さんが、各社のエンジンをめった斬り(もちろん愛情を込めて)。毒舌評論は読み物として面白かったのと同時に、ここで兼坂さんは、当時は実現不可能と思われていた技術を「予言」していた。そこには実際に実現したことも多かったし、この毒舌評論を読んでエンジニアを志した人も多かった。
『毒舌評論 究極のエンジンを求めて』『続・究極のエンジンを求めて』『新・究極のエンジンを求めて』の三部作のうち、最初の『毒舌評論 究極のエンジンを求めて』を皮切りに、を2017年10月から毎月刊行予定だという。
この名著『究極のエンジンを求めて』復刊を記念したイベントが、11月27日、代官山蔦屋書店で開催される。
トークイベントでは、兼坂さんの毒舌評論を読んでエンジニアを志し、後にマツダでミラーサイクルエンジンを設計した畑村耕一さんと、連載していた当時、モーターファンの編集部員で兼坂さんの担当だった自動車評論家の両角岳彦氏が、当時の秘話、兼坂さんの先進性などを存分に語ってくれる。