また、環境性能においても、最新のドライ低エミッション(DLE)技術により、窒素酸化物(NOx)排出量は52.5ppm(O2=0%)を達成している。さらに、メンテナンス性では、オーバーホール交換作業の効率化を図り、中間点検を簡易点検(ボアスコープ点検)とすることで、年間稼働時間を向上させている。
「M5A」は、川崎重工が長年培ってきた産業用中小型ガスタービンの技術を結集して開発された。全世界で累計1万1000台以上の納入実績のある発電用ガスタービン開発の経験や実績をベースに最新の技術を投入し、信頼性を確保している。
エネルギーへの関心は世界各地で高まっており、なかでもガスタービンエンジンを用いたコージェネレーションシステムは、効率面や環境面から高い注目を集めている。「M5A」は、国内外で特に需要の多い5MW級の市場において、トップクラスの性能を有する機種であり、多くの需要が見込まれる。
川崎重工は、日本をはじめ、欧州、アジアの各現地販売拠点を活用し、ガスタービン事業を積極的に展開していく。