東レグループの炭素繊維複合材料事業では、需要旺盛な自動車用途向け事業を航空・宇宙用途とともに今後の主力用途として位置づけている。日本・アジアにおいては、2013年に東レ・カーボンマジックおよびCarbon Magic (Thailand) Co.,Ltd(所在地:タイ王国チョンブリ県)を子会社化し、自動車用途を中心とするCFRP設計・開発戦力を向上させるとともに、量産体制の強化・拡充を図り、炭素繊維から中間基材、成形品に至る強固なサプライチェーン構築を推進してきた。
東レと東京アールアンドデーは、今回の資本参加を機に両者の業務提携を進め、東レグループが保有するCFRPおよびその他材料技術と、東京アールアンドデーグループが保有するエンジニアリング技術を融合させることで、自動車メーカーに対して新たなソリューションの提案を図っていく。
東レは、中期経営課題“プロジェクトAP-G2019”における炭素繊維複合材料事業の重要課題として、「成長分野での事業拡大、新製品開発による新規需要の創出」を掲げている。なかでも、飛躍的な増加が見込まれる自動車用途向け需要を確実に取り込むことにより、炭素繊維複合材料事業の更なる拡大を目指す。
株式会社東京アールアンドデーの概要
事業内容:自動車関連の研究開発、関連部品・システムの開発・販売
所在地:東京都千代田区
設立:1981年
代表者:代表取締役CEO 小野 昌朗
資本金:9,990万円
売上高:5,622百万円