道の駅や高速サービスエリアは全国に広がり、中にはドッグランスペースを提供するところも。愛犬と共に旅して休日ライフを謳歌する人も多く、クルマにもそんなニーズに適した機能が求められるようになってきた。実際、個々に工夫をしたり、キャンピングカーを活用する例も多いが、ホンダアクセスの提案はそんな愛犬家達から、侮れない注目を集めていた。
そんな反響を基にキャンピングカーの開発生産販売では既に一級の評判を持つホワイトハウスとコラボレーションし特別限定20台で発売されたのが「フリード+DOG LOVER 」だ。愛犬と共に、自由自在に旅に出る。例え行き当たりばったりでも、気の向くままに移動でき、宿泊も許容する基本機能は休日のひと時をひときわ豊かな時間に変えてくれることは間違い無い。
ベースとなったのはホワイトハウスが販売するコンパクトキャンパーのFREE STYLE(ホンダフリード)。ホンダアクセスではお客様に「クルマがある生活の“さらなるワクワクを”伝えたいという基本コンセプトを掲げ、DOG LOVER を共同開発した。
ユニバーサルに掛けた“イヌ”バーサルデザインカーを提唱。乗り降りのし易さはもちろん、暑さ寒さ、カビ菌・ダニ対策、犬の飛び出し防止、掃除しやすいインテリア等、様々に嬉しい特殊機能が加味されている。
車室内後部右側にはビルトインタイプのペット用ウォーターサーバーを設置。たっぷり容量の床下スライド収納や、車外には鍵付きカバーで覆うクォーターウインドウボックスも標準装備。汚れ物の収納に便利だ。
燃焼式エアヒーターも装備され、停車中にエンジンをかけることなく静かに暖をとれる機能はとてもありがたい。室内は1880mm長のダブルベッドサイズのフラットスペースが造れ、大人二人がゆったりと就寝可能。荷物やペットでそのスペースが奪われていたとしても、ポップアップルーフをリフトすれば、いつでもほぼ同様な就寝スペースを確保可能。コンパクトサイズのクルマからは想像できない程の大きく豊かな使い勝手がそこにある。
ペットと共に旅する道具として、多彩な機能性をシンプルにまとめ上げたデザインはなかなか秀逸。普段使いの足代わりから、休日を豊かに過ごすロングドライブまで、フル活用できる点が魅力的だ。
唯一気になってしまうのは20台という限定数。興味ある人は急ぐ必要ありだが、ユーザーの反響しだいでは「DOG LOVER 」第二弾の投入が検討される可能性は大きいだろう。
価格はガソリンFFモデルがベースの場合、389 万160 円
ハイブリッドFF がベースの場合、426 万6000円