ゼロエミッションについては、グループで開発した新製品である1モータ式ハイブリッドトランスミッションを展示した。トヨタとの共同開発である2モータ式ハイブリッドトランスミッション(THS)は優雅でしなやかな性格であり、市街地における燃費の良さが特長。いっぽうで1モータ式ハイブリッドトランスミッションは、ダイレクト感と高速走行時の燃費の良さを追求、商用車やSUVなど、大トルク車との相性の良さを訴える。2018年度中の量産化を目指している。
自動運転で目指すのは、車両運動統合制御。サスペンション、ステアリング、ブレーキ、シャシー部品それぞれに長けているグループ各社の知見を集める。車両位置と走行状態を把握することで高度な制御を実現、心地よく安全で安心な走行環境を提供する。目指すひとつが自動バレー駐車機能。インフラストラクチャとの協調から、専用駐車場におけるサービス提供を目指す。実用化は2020年の目標。
コネクテッド分野ではおもてなしの提供と運転支援を開発中。乗員のセンシングと位置情報から、たとえば自動バレー駐車機能で車両搬送中にドライバーのシートポジションにあらかじめ合わせておく先読みシートアレンジ機能、走行中に旋回路にさしかかる前、あらかじめシート背面のサポート部をコントロールする先読みオートサイドサポートシート、ドアを開ける際に後方から走行車が近接しているときにロックとアラートを用いる見守り安心ドアシステムなど、多くのサービスを想定している。