11/1から新東名高速道路で最高速度110km/hにアップする試行がスタートするというニュースは、すでに各メディアで報じられているが、元々140km/hで走行しても危険はないという基準で設計され、今でも明らかに制限速度を超えた流れが生じているため、流れが変わり事故が多発するなど、それほどの変化はないというのが大方の予想だ。それよりも気をつけたいのは実は警察による過剰な取り締まり強化なのだ。

試行区間は新静岡IC(約120KP)から森掛川IC(約170KP) までの上下線だ!

普段、高速道路を走っている人ならわかるとは思うけど、かたくなに制限速度である100km/hを守っているクルマはほとんどないというのが現状だ。つまり、ドイツのアウトバーンのように無制限(一部区間だけだが)にするならともかく、リミットがたった10km/h上がったくらいでクルマの流れが劇的に変わるとか事故や違反が増えるといった大幅な変化はないと考えるのが自然だ。




が、警察はそうは行かない。言い出しっぺである以上、不測の事態を極力避けたいというスタンスで、かなり本気な取り締まり体制を敷いてくるはず。特に大型車の3車線路における追い越し車線通行禁止が明確化され、通行帯違反が厳しく取り締まられる他、普通車も追い越し以外は通行禁止という原則がより強化される。従来は見逃されていた違反が、まさに寝ていた子を起こす状態になりかねないということ。追い越し車線を走る時は今まで以上に周囲への気配りを忘れずに。




スピードの取り締まりに関しては、やり方は従来通りだが、パトカーや覆面パトカーの出動回数が大幅に増えることは間違いない。




ちなみに試行区間内には下り140.5KP、藤枝PA手前にオービス(LH)が設置されている。現在の設定によっては検挙速度を変える必要性もでてくるが、その辺は一切不明だ。




ちなみに同区間での試行期間は1年間。その間の交通事故の実態や実勢速度の変化等のデータを元に、同区間での規制速度を120km/hに引き上げるか否かが検討される。また、東北道でも12/1から盛岡南IC―花巻南IC間で110km規制の施行が決定。試行を繰り返しながら他の高速道路でも実施される見込みだ。




とにかく、道路の実勢に見合った速度規制というのは無駄な事故や違反を減らす効果を生むという意味で大歓迎。高速道路だけではなく、一般道でもぜひ実施してほしいね。

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情報提供元: MotorFan
記事名:「 新東名の110km/h制限試行区間は、交通取締強化が怖い!【交通取り締まり検証】